[ロンドン 29日 ロイター] - ユンケル氏の欧州委員長選出後初めての英国世論調査が29日実施され、この数年下火になっていたEU離脱論への支持が、英国民の間で息を吹き返しつつあることが明らかになった。
日曜紙「メ─ル・オン・サンデ─」が29日実施した調査では、EU離脱支持が47%、残留支持が39%。世論調査会社「YouGov」が今月初めに実施した結果では、EU残留支持が44%、離脱支持が36%だった。
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英国のキャメロン首相はユンケル氏の選出に強く反対していたが、27日に行われた採決では26対2の賛成多数で同氏の選出がきまった。キャメロン首相はこれを受けて、旧態依然のEU統合推進派であるユンケル氏が選出されたことで、英国がEUに留まることは一層困難になったと警告する声明を出した。
キャメロン首相は与党保守党議員の他、先月の欧州議会選挙でEU離脱を求めて勝利した英国独立党(UKIP)からも突き上げを受けており、2017年にEUに留まるか否かを問う国民投票を実施すると公約していた。
2015年に行われる総選挙に保守党が勝利し、キャメロン首相の続投となった場合、国民投票が実施される。