6月25日、コロンビアに4−1で敗れ、グループリーグ敗退が決まったサッカー日本代表。日本時間26日朝、アルベルト・ザッケローニ監督が退任を表明した。次の2018年、ロシアで行われるワールドカップに臨む監督は誰になるのか。
最有力と現在、報道されているのが、メキシコ代表やスペインリーグでの経験がある、ハビエル・アギーレ氏。日本サッカー協会のお気に入りで、すでに交渉に入っているという。
55歳にして欧州クラブ、W杯代表の監督経験が豊富なメキシコ人監督のアギーレ氏に的を絞った。関係者によれば推定年俸2億円を用意し、既にアギーレ氏と交渉を進めている。4年後に向けた“戦い”は既に始まっていた。
新監督の条件として、日本協会が求めるのは「欧州など国際舞台での経験」「若さ」「現スタイルを継続、発展させられること」。アギーレ氏はエスパニョール、オサスナ、アトレチコ・マドリードなどスペインで監督を歴任。メキシコ代表監督として02年、10年W杯では16強入りした。日本が目指すポゼッション、サイド攻撃、全員守備全員攻撃を信条としている。後任人事のトップに立つ原専務理事はスペインサッカーに心酔しておりうってつけの存在だ。
(スポニチ「ザック監督後任 アギーレ氏最有力 W杯16強2度のメキシコ人名将」より 2014/06/25)
しかし、ボールを保持してパスを回すスタイルではない、堅守速攻だとするメディアもある。
アギーレ監督の得意とするのは「堅守速攻」。全体をコンパクトに保つことでハイプレスをかけ、素早いカウンターで得点を狙うスタイルだ。Jリーグで言えば、手倉森監督が指揮していた昨季までのベガルタ仙台や、昨季前半の大宮アルディージャ、現在のアルビレックス新潟に近い。
だた、アギーレ監督のチームは、守備の面では相手に対して危険なタックルも厭わないほどの圧力をかけることで知られている。
(フットボールチャンネル「ザックの後任と噂のアギーレ氏の人物像とは? “最悪監督”の悪評、TV局との黒い噂も」より 2014/0/x)
次点とされているのが、25日に戦ったコロンビア代表監督のホセ・ペケルマン氏。アルゼンチン人で、2006年W杯ドイツ大会ではアルゼンチン代表を率いて準々決勝まで進んだ。ペケルマン氏はアギーレ氏とともに、前回の2010年南アフリカ大会後の人事でも名前が上がった人物でもある。
ペケルマン氏は現時点で協会の接触を否定している。
「日本が私に関心を持っていることを知っている」と明言。ただ「日本からのオファー、接近は過去になかったし、現時点でもない。今の時点では何も言えないしコロンビアに集中している」と語った。アルゼンチン代表監督時代から日本遠征経験があり、親日家でも知られる。
(スポニチ「監督候補 ペケルマン氏 含みのある発言「日本が関心あること知ってる」」より 2014/06/25)
もうひとり、報道を賑わせたのが前名古屋グランパス監督のドラガン・ストイコビッチ氏だ。旧ユーゴスラビア代表のスター選手で、名古屋でもプレー。名古屋の監督時代にはJ1優勝も経験した。しかし、ストイコビッチ氏に関しては、協会が接触しているわけではなく、自らが取材に答えてアピールしたとみられる。
古巣クラブのレッドスター(セルビア)から監督就任のオファーを受けているが、本人が母国セルビアと日本の代表監督になる可能性を明かしたもので「(日本は)クラブではなく代表チームだ。名古屋での成果は良い推薦状といえる。これから交渉が行われる可能性がある」というコメントを紹介。ストイコビッチ氏は名古屋で現役時代の94〜01年にプレーし、08〜13年に監督を務めて10年にJ1初制覇に導いている。
(スポニチ「ストイコビッチ氏がザック監督後任?セルビア紙報じる」より 2014/06/23)
新しい日本代表チームは9月に親善試合を予定。ヨーロッパ主要リーグの開幕は8月から9月。夏までの決着が求められている。
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