ワールドカップ日本代表、コロンビア戦のカギは速い攻めか

コロンビア攻略の鍵はなにか。決勝トーナメント進出の条件と、過去2戦のコロンビアの戦いから、最終戦を展望する。
Japan's forward Keisuke Honda is pictured during a Group C match between Japan and Greece at the Dunas Arena in Natal during the 2014 FIFA World Cup on June 19, 2014. AFP PHOTO / ARIS MESSINIS (Photo credit should read ARIS MESSINIS/AFP/Getty Images)
Japan's forward Keisuke Honda is pictured during a Group C match between Japan and Greece at the Dunas Arena in Natal during the 2014 FIFA World Cup on June 19, 2014. AFP PHOTO / ARIS MESSINIS (Photo credit should read ARIS MESSINIS/AFP/Getty Images)
ARIS MESSINIS via Getty Images

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サッカー・FIFAワールドカップブラジル大会、日本代表のグループリーグ最終戦、コロンビア戦が6月25日朝5時、キックオフとなる。

日本はこれまで1敗1分けの勝ち点1。決勝トーナメント進出には勝利が必要。まずは進出の条件を確認しておこう。

■日本が勝ち

・コートジボワールが引き分け

  かつ 2点差以上で日本がコロンビアに勝ち→決勝トーナメント進出

     2点以上取って1点差で日本がコロンビアに勝ち→コートジボワールとの総得点争い

     1-0で日本がコロンビアに勝利→敗退

・コートジボワールが勝ち

→敗退

・コートジボワールが負け

→ギリシャとの得失点争い

■日本が負け、または引き分け

→敗退

ここから日本に求められるのは、とにもかくにも、点を取って、できれば2点差でコロンビアに勝利することだ。

コロンビアの特徴は最小失点で南米予選を勝ち抜いた、安定した守備と、ハメス・ロドリゲスやクアドラードらを擁する攻撃陣のタレント。グループリーグ初戦のギリシャ戦では前半に先制点を奪うと、守りを固めて敵を引っ張りだし、度々カウンターを浴びせ、セットプレーも絡めて3−0とギリシャを圧倒した。

続くコートジボワール戦でも、セットプレーから先制。点を取りに来たコートジボワールがドログバにボールを集めても、対人守備で粘り強く守り、最後は高い位置のディフェンスから速攻でトドメを刺して2-1で勝利した。

セットプレー、深く守っての速攻、高い位置からのプレス、じっくりつないでの攻めとバリエーションある形で得点を取っており、間違いなくグループCの中で最も地力のある存在だ。

日本はどうすればいいか。

コロンビアは、すでに2勝。ほかの3チームがすべて1敗しているため、1位通過の可能性が高い。コロンビアのペケルマン監督も日本戦では一部主力を温存する可能性も示唆しており、これは日本に好材料だ。

一方、日本は勝つしかない状況。コロンビアは過去2戦、ギリシャ戦で48%、コートジボワール戦で45%と、ボール保持率にこだわるチームではなく、日本戦でも得意のカウンター戦法を取ってくる可能性が高い。

日本は得点を取らなければならないとはいえ、点を取りに前がかりになったところをあっさり先制されてしまうと苦しくなる。大会直前のコスタリカ戦やザンビア戦とは違って、コロンビアは点の取り合いにはせず、さらに固く守ってくることが予想されるからだ。

コロンビアの立場からすれば、間違いなく攻めてくる日本の攻撃をしっかり受けて、日本の上がった両サイドバックの裏を突きたいはず。日本が両サイドバックを上げてボールをゆったり回し、縦パスを入れたところを狙って一気に奪いにかかり、カウンターを浴びせる狙いだろう。

そうしたことを考えると、日本はゆったりとボール回しをしていては、相手の思うツボ。ギリシャ戦より、スピーディに攻める必要があるかもしれない。ボランチからはすぐに縦方向、またはサイドに展開して早く、少ない人数でコロンビア守備陣の裏を取ってゴールを決める、そうした展開で前半のうちに先取点を取ってしまうのが理想だ。

縦に速いパス、という意味では青山、少ない人数での崩し、という意味では個人技のある齋藤といった、ここまで出番のない選手の起用にも期待したいところだ。

ハフポスト日本版では、テキストおよびデータによる中継する予定だ。

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