北海道・JR江差線で貨物列車が脱線 寝台列車など運休続く

6月22日午前4時15分ごろ、北海道木古内町のJR江差線札苅駅構内で、20両のコンテナ貨車を牽引した貨物列車(札幌貨物ターミナル駅発宇都宮貨物ターミナル行き)が脱線した。けが人はなかったが、江差線は23日も上磯~木古内で運転を見合わせている。
時事通信社

6月22日午前4時15分ごろ、北海道木古内町のJR江差線札苅駅構内で、20両のコンテナ貨車を牽引した貨物列車(札幌貨物ターミナル駅発宇都宮貨物ターミナル行き)が脱線した。JR北海道によると、けが人はなかったが、江差線は23日も上磯~木古内で運転を見合わせている。青函トンネルの北海道側の出口にあたり、本州と北海道を結ぶ路線に大きな影響が出ている。

22日は大阪発札幌行きの寝台特急「トワイライトエクスプレス」は木古内駅で、上野発札幌行きの寝台特急「北斗星」も蟹田駅で運転を打ち切り、乗客計約300人をバスで札幌駅まで運んだ。

本州と北海道を結ぶJR津軽海峡線は、22日未明に北海道木古内町の江差線札苅(さつかり)駅付近で起きた貨物列車の脱線事故のため、23日も函館と新青森を結ぶ特急「白鳥」「スーパー白鳥」が終日運休となるなど、計43本の列車の運休が決まった。

JR北海道とJR貨物は脱線車両を撤去し、枕木の交換作業を進めている。

(朝日新聞デジタル「JR北、脱線車両を撤去 津軽海峡線、運転見合わせ続く」より 2014/06/23 10:58)

運輸安全委員会は現場に鉄道事故調査官を派遣し、原因調査を進めている。

23日午前9時過ぎ、国の運輸安全委員会の鉄道事故調査官が道警捜査員やJR北海道、JR貨物の社員らとともに貨車の調査を始めた。事故現場でも線路の状況などの調査が続いている。

運輸安全委員会の指示でJR北海道が事故後、脱線したとみられる現場から停止位置まで約1キロのレール幅や高さを計測したところ、基準値を超えるような異常はなかった。

JR貨物によると、脱線した現場の貨物列車の制限速度は時速65キロ。機関車に設置してある運転状況を記録する装置を調べたところ、速度超過は確認できなかったという。過積載やコンテナ内の荷物の片寄りもなかったとしている。

(毎日新聞「JR北:脱線の復旧作業難航 特急など43本の終日運休」より 2014/06/23 11:16)

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