6月15日、いよいよサッカー日本代表が、ワールドカップブラジル大会の初戦、コートジボワール戦を迎える。日本代表のエースナンバー、背番号10を背負って戦うのが、イングランドの名門、マンチェスターユナイテッドに所属する香川真司だ。
1989年生まれ、神戸出身の25歳。小学生の時に頭角を表すと、スペインの名門・バルセロナと提携しているクラブ、「みやぎバルセロナ」に留学。そこで才能を見出され、2006年にセレッソ大阪に入団した。
ゴール前の狭い地域でボールを受ける持ち前の技術と、敏捷さで2年目からレギュラーを奪い、リーグ戦5得点、翌2008年は16得点し十代で日本代表にも選出された。2009年にはセレッソ大阪のエースナンバー8を背負って、27得点を記録しJ2リーグの得点王になる。2010年は初めてJ1でプレー。11試合7得点。南アフリカワールドカップのメンバーからは漏れ、悔しい思いも味わった。
南アフリカワールドカップの大会後、ドイツ・ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントに移籍した。1年目の2010年のシーズンはは前半戦17試合で8得点。後半戦は怪我のため欠場したが、大きなインパクトを残し、チームもリーグで優勝した。2年目はシーズン通して稼働。リーグ戦で13得点して活躍し、2連覇に貢献した。
そして、チャンスは訪れる。
イングランドの名門、マンチェスターユナイテッドへの移籍だ。名将アレックス・ファーガソン監督が熱望して、ヨーロッパチャンピオンも目指せる世界有数のビッグクラブに2012年のシーズンに移籍拠点を移すと、ロビン・ファン・ペルシー(オランダ)、ウェイン・ルーニー(イングランド)らスター選手らが名を連ねるチームで、20試合で6ゴールを記録した。
2年目のシーズンは苦難の年となる。
27年間にわたって、20以上のタイトルをもたらしたファーガソン監督が勇退。後任にアレックス・ファーガソン監督と同郷であるグラスゴー出身のデヴィッド・モイーズ監督が就く。
香川の得意な、ゴール前でコンビネーションで崩すプレーより、サイドからクロスを入れるスタイルを好むモイーズ監督の指導下で出場機会は大幅に減り、ついにプロとして出場し始めた2007年以来、はじめて無得点でシーズンを終えた。
マンチェスターからの移籍も噂される中、失意のシーズンを終えた香川にとって、ワールドカップは絶好のアピールの場。日本の背番号10は、ブラジルで輝けるだろうか。
【ワールドカップ関連の記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー