アルゼンチンの写真家イリーナ・ワーニング氏は、誰かの家に入ると、すぐに古い家族写真を探し始める。そして、「はるか遠くからでも、昔の写真を見つけ出すことができる」特殊能力を持っている。
彼女は、「愛らしい子供だったときの写真」を、大人になった本人が再現するプロジェクトで、世界中を駆け巡っているのだ。
このプロジェクトは2010年、ワーニング氏が自身の古い家族写真を整理していたときに始まった。こうした写真を再現したら面白いかも? と考えついたのだ。個人の歴史を再現するという彼女のプロジェクトは、ネット上であっという間に注目されて、人々に知られるようになり、依頼のメールが殺到し始めた。世界中の人々が、子供時代の写真をワーニング氏に再現してほしいと考えたのだ。
その後、4年間で32の国を訪れたワーニング氏は、初の写真集『Back to the Future』を2014年6月に出版することになった。この写真集は、彼女が再現した130枚の写真を収録したもので、どの写真も、子供時代に撮られた元の写真と並べて掲載されている。
写真を再現するには、ちょっとした調査から始める必要がある。ワーニング氏は、それぞれの写真を念入りに調べ、再現するために必要な照明、角度、カメラのレンズを決めていく。
それが終わると、楽しい作業が始まる。再現する写真の背景や雰囲気を再現・模倣できる衣装や小道具を求めて、インターネットのオークションサイトや中古品店、ときには友人のクローゼットを探し回るのだ。
「必要なものがぜんぶ整ったら、過去に戻る準備は完了です。服を着せて、私の作ったセットか、可能なら元の写真が実際に撮られた場所で、ポーズを取ってもらいます」とワーニング氏は語る。
以下の11枚の写真は、ワーニング氏の新しい写真集に掲載されている、魅力的でユーモラスな作品の一部だ。彼女の写真集はウェブサイトから予約できる。
[Emily Thomas(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
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