内閣府が6月9日に発表した、1〜3月期の国内総生産(GDP)の2次速報は、物価の変動を除いた実質成長率を前期比1.6%増、このペースが1年続くと仮定した年率換算で同6.7%増とした。5月に発表した1次速報では年率換算で同5.9%増だったが、上方修正された。プラス成長は、6四半期連続となる。朝日新聞デジタルなどが報じた。
内閣府は9日、1~3月期の国内総生産(GDP)の2次速報を発表し、物価の変動を除いた実質成長率を前期比1・6%増、年率換算で同6・7%増とした。5月に発表した1次速報では年率換算で同5・9%増だったが、6月に入ってまとまった法人企業統計で、企業の設備投資が大きく伸びたことなどを反映して上方修正した。
(朝日新聞デジタル「GDP、年率6.7%増に上方修正 1~3月期」より 2014/06/09 11:38)
増加率は、東日本大震災以後の2011年7〜9月期(年率10.8%増)以来となる高い伸び。ただ、4〜6月は消費増税の駆け込みの反動による需要減が予想される。
増加率は、東日本大震災後の2011年7~9月の年率10・8%増以来となる高い伸びだった。ただ4~6月期のGDPは駆け込み需要の反動減で、大幅なマイナス成長となるのが確実。市場では4%超の減少を予想する声が多い。
(47NEWS「1~3月GDP改定値6・7%増 設備投資増で上方修正」より 2014/06/09 11:09)
菅義偉官房長官は9日午前の会見で、GDPの上方修正について「景気の基盤は引き続きしっかりしており、緩やかな回復基調に変化はない」として、以下のようにコメントした。
「消費税率上げに伴う駆け込み需要で個人消費が増加したこともあるが、企業の収益やマインドの改善を背景に設備投資が大幅に改善し、雇用も着実に改善した」
「駆け込み需要の反動は想定の範囲内と考えている。デフレ脱却を最優先として経済政策を行ってきたが、その方向に向かっていると思っている」
(ロイター「景気の基盤はしっかりしている=GDP上方修正で菅官房長官」より 2014/06/09 12:18)
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