分党する日本維新の会の橋下徹、石原慎太郎両共同代表がそれぞれ結成する新党の参加議員が6月5日、判明した。衆参62議員が執行部に進路を届け出た。「橋下新党」には37人(衆院31人、参院6人)、「石原新党」には23人(衆院20人、参院3人)となった。二つの新党の発足は7月下旬以降になる見通しだという。朝日新聞デジタルなどが報じた。
石原新党は5日夕、国会内で新党準備会を開き、7月末の新党設立を目指すと決めた。石原氏は「本当の保守、新しい保守を実行する」と語る。
一方、維新に残る37人は同日夕、東京都内のホテルで記者会見。橋下氏が大阪市から中継で「野党の結集がどうしても必要だ。結いとの合流で完結ではない」と再編への執念を語った。
(朝日新聞デジタル「石原新党に23人参加 橋下氏、野党再編戦略に誤算」より 2014/06/05 22:07)
アントニオ猪木参院議員はぎりぎりまで態度を表明していなかったが、5日に石原新党入りを決めた。石原新党への参加者は10名程度にとどまるとの見方もあった中、20名を超える議員を集めた背景について時事ドットコムは以下のように報じている。
ぎりぎりまで態度を明確にしていなかったアントニオ猪木参院議員は石原新党入りを決めた。
石原新党への参加者は当初、石原氏に近い旧太陽の党出身のベテランら10人程度にとどまるとの見方もあった。しかし、政策に食い違いがある結いとの合流や、国会議員ではない橋下氏が党運営を仕切ることに批判的な中堅・若手らが石原氏側に流れた。
(時事ドットコム「橋下系37人、石原系23人で確定=2新党7月にも発足-維新分裂」より 2014/06/05 21:27)
どちらの党にも所属しないことを決めたのは、西岡新衆院議員と、林原由佳衆院議員の2人。橋下新党入りを検討していた林原議員は5日、自身のブログで「今回の分党は適切な意思決定手続きを踏んでいないと考えます。分党という党の根幹に関わる事項を、極めて短期間に2人の党代表の話し合いだけで決めてしまうのはおかしいのではないでしょうか」と、今回の分党手続きについて疑問を呈し、「適切な意思決定手続を行えない党に属することはできません」と述べ、無所属で活動していくことを明らかにした。
毎日新聞が伝えた、日本維新の会所属の62議員の動向は以下の通り。(敬称略)
<橋下新党>
衆院=小沢鋭仁、谷畑孝、松野頼久、松浪健太、石関貴史、今井雅人、阪口直人、清水鴻一郎、足立康史、井上英孝、伊東信久、岩永裕貴、上西小百合、浦野靖人、遠藤敬、小熊慎司、河野正美、木下智彦、坂本祐之輔、椎木保、重徳和彦、新原秀人、鈴木望、鈴木義弘、高橋美穂、馬場伸幸、丸山穂高、村岡敏英、村上政俊、百瀬智之、山之内毅
参院=片山虎之助、室井邦彦、東徹、儀間光男、清水貴之、藤巻健史
<石原新党>
衆院=平沼赳夫、石原慎太郎、園田博之、中山成彬、藤井孝男、中田宏、山田宏、今村洋史、上野宏史、坂元大輔、桜内文城、杉田水脈、田沼隆志、中丸啓、西田譲、西野弘一、松田学、三木圭恵、三宅博、宮沢隆仁
参院=アントニオ猪木、中山恭子、中野正志
<無所属>
衆院=西岡新、林原由佳
(毎日新聞「維新分党:橋下氏側37人 石原氏側23人 2人無所属」より 2014/06/05 23:36)
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