[ワルシャワ 4日 ロイター] - オバマ米大統領は4日、ウクライナの新しい大統領にペトロ・ポロシェンコ氏が当選したことは「賢明な選択」だと述べ、同氏への支持を表明するとともに、経済や安全保障上の支援を約束した。
オバマ大統領はワルシャワでポロシェンコ氏と会談した後、記者団に対し、ウクライナの平和回復や経済成長促進、エネルギーのロシア依存低下に向けたプランについて話し合ったと明らかにした。
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また、ウクライナの法執行機関や兵士の育成支援についても協議した。
オバマ大統領は会談後、記者団に対し、ポロシェンコ氏の大統領選出には希望が持てるとした上で、「きょうの会談で、彼がウクライナ国民の希望や願望を理解していることが明確になった。わたしは彼が描くビジョンに大変感動した」と語った。
こうしたなか、ポロシェンコ氏は記者団に対し、7日の就任式後、早い時期に「東部情勢の平和的解決」に向けた行動計画を発表する考えを明らかにした。
6日にフランスで行われる第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦70周年記念式典には、オバマ大統領、ポロシェンコ氏、ロシアのプーチン大統領の3者がそろって参加する見通し。現時点で会談が行われる予定はないが、ポロシェンコ氏は「ウクライナの平和的プロセスをノルマンディーから模索し始めることは可能だ」と述べた。
米ホワイトハウスは会談後に声明を公表し、オバマ大統領が3月初旬以降、対ウクライナの安全保障支援で追加拠出2300万ドルを承認したと明らかにした。この中には「防弾チョッキや暗視ゴーグルおよび追加の通信機器の提供」が含まれている。また、その他の支援にはインスタント食品30万個や、医薬品など向けの資金供給も含まれる。
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