2020年東京オリンピックのメイン会場となる新国立競技場。その設計案をめぐって、混乱が続いている。
もともとコンペでイラクの建築家、ザハ・ハディド氏による設計で進められることが決まっていたが、ハディド氏の設計のまま建設すれば、当初の予算の目安となる1500億円を大幅に超える3000億円がかかると見積もられ、見直しが求められていた。7月には現在の国立競技場の解体工事が始まる。切羽詰まった状況の中、5月28日、日本スポーツ振興センターはハディド氏の案を修正した、新競技場の設計案を承認した。
予算の問題以外にも、ハディド氏の案では神宮外苑の景観が大幅に変わることになるため、建築家らが反対運動を起こしているほか、費用のかかる建て替えではなく、現行の国立競技場を改築すべきという意見もある。
日本スポーツ振興センターが発表した設計案と、もともとコンペで優勝したハディド氏の案、さらにコンペで落選したデザインを画像で見てみよう。