ホテルオークラ(東京)は5月23日、旗艦ホテルであるホテルオークラ東京(東京・虎ノ門)の本館を建て替えると発表した。地上38階と13階の2棟のビルを新設し、2019年春の営業再開を目指す。2020年の東京オリンピックを控え、訪日外国人の増加を見込めるとしている。時事ドットコムなどが報じた。
総事業費は1000億円超。新本館の客室数は約550と現在より3割増やし、1室当たりの面積も48~56平方メートルと5割以上広げる。38階建ての高層棟の約半分はオフィスが占め、賃貸収入も確保する。
(時事ドットコム「ホテルオークラ、本館建て替え=19年春開業-東京」より 2014/05/23 12:15)
ホテルオークラ東京は、前回の東京オリンピックの2年前の1962年に建設され、築50年以上を経て老朽化していた。
建て替え計画のイメージ=ホテルオークラの発表資料より
ホテルオークラは、帝国ホテル、ホテルニューオータニと並んで東京で「御三家」と称される高級ホテルだ。アメリカ大使館に隣接しており、4月は国賓として来日したアメリカのオバマ大統領も宿泊した。
過去には、世界のセレブや首脳が宿泊しており、89年に行われた昭和天皇の「大喪の礼」では13カ国の元首の宿泊を受け入れ。元ビートルズの故ジョン・レノンさんや今年4月のオバマ米大統領も来日時に同ホテルに泊まった。
(スポニチ「ホテルオークラ 本館建て替え、東京五輪前に再開業へ」より 2014/05/24 05:30)
東京ではオリンピックを見据え、外資系を中心にホテルの新規開業が相次いでおり、競争が激しくなっている。
6月には米ハイアットグループの「アンダーズ東京」が虎ノ門ヒルズ(東京都港区)に開業。年内にはシンガポールに本拠を置く世界的な高級ホテルグループのアマンリゾーツが、東京・大手町に進出する予定だ。昨年12月には米マリオット・インターナショナルが東京・品川で「東京マリオットホテル」を開業するなど、競争が激しくなっている。
(SankeiBiz『「御三家」オークラ建て替え 東京五輪を見据え、外資系に対抗』より 2014/05/24 07:02)
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