[ロンドン 26日 ロイター] - キャメロン英首相は26日、欧州連合(EU)残留か離脱を問う国民投票実施の前倒しはないと言明した。
同日公表された欧州議会選の開票結果から、英国ではEU離脱を主要政策に掲げる英国独立党(UKIP)が躍進したことが判明。来年の総選挙を控え、キャメロン首相率いる保守党の議員の間から、国民投票の2017年から2016年への前倒しを求める声が高まった。
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キャメロン首相はBBCラジオに対し、「国民投票実施までの期間を短縮することが適切とは考えてない」とし、早期実施の考えはないことを鮮明にした。
そのうえで、機会が与えられれば、EUとの関係をめぐる再交渉に「自信がある」と強調した。
投票では、UKIPが第1党、野党・労働党が第2党となり、キャメロン首相の保守党は第3党にとどまった。
議員定数70のうち、UKIPの議席数は24、労働党が20、保守党が19となった。連立与党の自由民主党は1議席を獲得するにとどまった。
UKIPの得票率は27.49%で、国政選挙での勝利は初めてとなった。
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