地表観測衛星「だいち2号」が、5月24日地球の628キロ上空の軌道へと旅立つ。打ち上げ時間は午前12時5分14秒を予定している。鹿児島県にある航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センターから、H2Aロケットが発射される模様を午前11時15分からライブ中継でお届けする。
【UPDATE】午前12時5分、「だいち2号」を載せたH2Aロケットは無事に打ち上げられた。(2014/05/24 12:05)
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「だいち2号」は、2006年から2011年まで東日本大震災で被災地を観測し、地図作製や地殻変動の把握など幅広い分野で利用されてきた地表観測用の人工衛星「だいち」の後継機。板状のレーダー「PALSAR-2」を備えており、白黒ではあるものの光学センサーでは観測できない雲のかかった地域や夜間でも観測が可能だ。
判別できる物体の大きさは「だいち」の10メートルに比べて「だいち2号」では1〜3メートルと3倍以上に。世界最高水準の性能を誇るという。
JAXAで「だいち2号」プロジェクトチームの責任者を務める鈴木新一氏24日の会見で「天命を待つ心境」と語った。「先行機の『だいち』が震災後に活動を停止して以降、海外の衛星からデータをもらうことができたが、JAXAとしては自国の災害を観測できる衛星がなかったので、今後はきちんとデータを届けていきたい」と意気込みを見せた。
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