英皇太子、ロシアのクリミア軍事介入「ヒトラーと同じ」
[ロンドン 21日 ロイター] - 英国のチャールズ英皇太子(65)が、ロシアのウクライナ軍事介入を受けて、同国のプーチン大統領をナチス・ドイツのヒトラーになぞらえていたことが分かった。英紙デーリー・メールが報じた。
チャールズ皇太子は訪問先のカナダで、第2次大戦中ポーランドから亡命してきたユダヤ人女性に対し「プーチン大統領はヒトラーとまったく同じことをしている」と話したという。女性は皇太子に対し博物館を案内したボランティアで、見学終了後に話しかけられた。
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3月には米国のヒラリー・クリントン前国務長官がプーチン大統領が軍事介入を正当化していることを批判して同様の発言をし、後日釈明を迫られた。数週間後にはショイブレ独財務相も、ロシアによるクリミア編入はヒトラーによるズデーテン地方併合を思い起こさせるとの考えを示した。
英王室関係者は、皇太子の発言は善意から出たものであり、公に知られることは予想されていなかったと説明。皇太子付きの広報担当者は、プライベートでの発言にはコメントしないとしながらも「皇太子は公式な政治的発言をする意図はなかった」と強調した。
英国の王族は慣習として、公の場で政治的見解を表明しないことになっており、エリザベス女王は長い在位期間中一度も個人的な意見を述べたことはない。だが、チャールズ皇太子は環境や社会問題についてしばしば強い個人的見解を口にし、物議をかもしている。
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