パソコン遠隔操作事件、「真犯人」名乗るメール届く 「片山祐輔被告に罪を着せた」

4人が誤認逮捕されたパソコン(PC)の遠隔操作ウイルス事件で、新たに「真犯人」を名乗るメールが5月16日、報道機関や弁護士などに届いた
時事通信社

4人が誤認逮捕されたパソコン(PC)の遠隔操作ウイルス事件で、新たに「真犯人」を名乗るメールが5月16日、報道機関や弁護士などに届いた。メールは、威力業務妨害などの罪で公判中の元IT関連会社社員、片山祐輔被告(32)=保釈中=のPCにウイルスを感染させ、同被告に罪を着せたと主張している。警視庁捜査1課はメールの内容を分析し、発信元を特定するなどして真偽を調べる。MSN産経ニュースなどが報じた。

メールが届いたのは、16日午前11時半すぎ。新たな殺害予告を書き込んだタイトルで、真犯人として名乗り出た理由を「(片山被告が)かわいそうになったから」などとした。犯人しか知り得ない「秘密の暴露」として、平成24年7月に首相官邸に送ったという無差別殺人予告メールの全文などを掲載している。

また、片山被告の自宅や会社のPCをウイルス感染させ、神奈川・江の島への経路を検索していたのを確認。遠隔操作ウイルスのプログラムが入った記憶媒体を江の島に隠し、片山被告が逮捕されるように仕向けたなどと説明している。

(MSN産経ニュース『【PC遠隔操作】真犯人名乗るメール届く 「(片山被告)かわいそう」警視庁が分析』より 2014/05/16 20:23)

片山被告は公判で「自分も第三者からPCを遠隔操作された被害者だ」と無罪を主張している。

東京地裁で16日にあった公判終了後に片山被告は記者会見し、「自作自演と言われるかもしれないが(送ったのは)私ではない」「メールの信憑(しんぴょう)性は高い」などと話したという。

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