高性能な天体望遠鏡や天文学が発達したおかげで、今では、月のすみずみまで観察し、目にすることができるようになった。けれども、フランスの写真家ロラン・ラヴェデール氏は、科学的なアプローチではなく、好奇心いっぱいの童心に戻ることができる、わくわくするような月の楽しみ方を紹介している。
ラヴェデール氏と妻のサビーヌさんは、月をモチーフにした、目の錯覚を利用した楽しい写真集を発表している。
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「Moon Games(月あそび)」と名づけられたラヴェデール氏の写真の数々は、写真版のおとぎ話といった感じだ。地球上の人間のシルエットと遠近法をうまく利用して、光を放つ天体を日常的な物に置き換え、ぐっと身近な存在にしている。
モデルになったサビーヌさんや子供たちは、月を、ビーチボールやぽっかりと浮かぶ風船、丸くすくいとったアイスクリームとして扱いながらポーズをとっている。
ラヴェデール氏は、このプロジェクトについて次のように書いている。「瞬間を凍らせて永遠にしようとしたマジックです」
「これらの写真で伝えたいメッセージは特にありません。ただ、ちょっと変わった、夢のような風景を作り出すのが楽しいのです」と同氏は米ハフィントン・ポストに対して語ってくれた。「もうひとつ私が目指しているのは、夜の空を見上げてみようという思いを人々に抱いてもらうことです。夜空には、素晴らしい輝きを放つ天体がたくさんあることを分かってもらえたら、人工の光を抑制して、夜の空の闇を守ってもらえるかもしれません」
アーティストのレオニード・チシコフ氏も、月をモチーフにしたうっとりとするような作品を生み出している。同氏のシリーズ「Private Moon(プライベート・ムーン)」は、文末のスライドショーでご覧いただきたい。
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[Priscilla Frank(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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