香港を拠点とするキャセイパシフィック航空の客室乗務員で組織されている組合が、同社に対し、身体の露出度が高い制服を改めるよう求めたと報じられている。現在採用されている制服のせいで、勤務飛行中に性的ハラスメントを受けることが多いというのだ。
組合の名誉幹事ミシェル・チョイ氏はCNBCの取材に対し、次のように語っている。「ブラウスは丈が短すぎて、体を十分に覆うことができません。乗務員が身体を曲げるたび、腰のくびれが見えてしまいます。(キャセイパシフィック航空は)制服をあえてそうデザインし、乗務員のセクシーさを強調して乗客の目に触れるようにしているのです」
チョイ氏によれば、同社の客室乗務員たちは、10回のフライトに1回の割合でハラスメントに悩まされている。それは、同社の短いスカートと、身体の線にぴったり沿ったブラウスにも原因がある、と同氏は述べている。
先ごろ実施された調査によると、昨年1年間で、香港を拠点として勤務する客室乗務員の27%が性的なハラスメントを受けたという。そのうちの86%は女性乗務員だ。
同調査では「性的なハラスメント」を、「なでる、触る、キスをする、つねる」のほか、「いやらしい目つきで見る」「性的なジョークを口にする、性的行為を要求する」と定義している。
2011年に新しい制服が採用されて以来、同社の女性客室乗務員から苦情が寄せられているという。組合は同社に対し、乗務員がもっと「安心して堂々と」仕事に臨めるよう、スカートの丈を伸ばし、ブラウスにより余裕を持たせてほしいと要望を出している。
組合の要望を受けたキャセイパシフィック航空は、乗務員が希望すれば制服を交換することは可能だ、と「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」紙に対して語った。
「制服が身体に合わない場合は随時、制服を自由に交換することができます」と、同社は書面で回答している。
画像ギャラリーは、タイの格安航空会社Nok Air(ノックエア)のカレンダー。
[Suzy Strutner(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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