韓国南西部で沈没した大型旅客船「セウォル号」の事故で、当初、乗客らの救助にあたった海洋警察が4月28日、最初に現場に到着したときの動画を公開した。
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動画には午前9時46分、傾いた船体で、パンツ姿で脱出するイ・ジュンソク船長らの姿が映っている。
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船長は乗客を置いて最初の救助艇で救助されたことが韓国社会の強い非難を浴びているが、救助した海洋警察も「なぜ最初に助けたのか」という批判を浴びていた。
一方で聯合ニュースによると、捜査本部は28日、消防本部と海洋警察を家宅捜索した。消防本部は16日午前8時52分、当初、通報してきた高校生の情報を海洋警察に正確に伝えず、海洋警察は緯度や経度を聞き直すなどして救助に出動するまでの時間を浪費したことが問題視されている。
海洋警察がこのタイミングで動画を公開した背景には、こうした批判をかわす狙いもあるものとみられる。
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