クラブ元経営者に無罪判決 ダンス「性風俗乱さない」 大阪地裁

無許可で客にダンスをさせたとして風俗営業法違反罪に問われた大阪市北区のクラブ「NOON」元経営者、金光(かねみつ)正年被告(51)の判決が4月25日、大阪地裁であり、大阪地裁(斎藤正人裁判長)は無罪(求刑懲役6カ月、罰金100万円)を言い渡した。
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無許可で客にダンスをさせたとして風俗営業法違反罪に問われた大阪市北区のクラブ「NOON」元経営者、金光(かねみつ)正年被告(51)の判決が4月25日、大阪地裁であり、大阪地裁(斎藤正人裁判長)は無罪(求刑懲役6カ月、罰金100万円)を言い渡した。時事ドットコムなどが報じた。

斎藤裁判長は風営法の営業規制について、善良な性風俗秩序の維持や少年の健全育成が目的と指摘した上で、規制対象に当たるかどうかはダンスの態様や客の密集度、フロアの構造などを総合判断すべきだとの考えを示した。

その上で、NOONに関し「音楽のリズムに合わせてステップを踏むなど、客同士で体を触れ合わせて踊っていたことはない」と判断。享楽的な雰囲気でわいせつな行為を招くなど、性風俗秩序の乱れにつながる恐れは実質的に認められないとした。

(時事ドットコム『クラブ元経営者に無罪=ダンス「秩序乱さない」-大阪地裁』より 2014/04/25 12:58)

一方で、朝日新聞デジタルによると、弁護側は「規制はダンスをする客らの表現の自由などを侵害する」として同法の規定が違憲だと主張したが、判決は「規制は青少年の健全育成を妨げないという重要な目的がある」と指摘。営業について許可制を採用したのは合理的措置だと退けたという。

風俗営業法をめぐっては、超党派の議員連盟が規制を緩める法改正案を今国会に提出することを目指しており、判決は改正論議に影響を与える可能性がある。

■金光さん「同じような人が出ないように」

金光さんは判決後に記者会見した。

金光正年さんは「まず、ほっとしました。自分の経営するクラブが、まるで悪いことをしているかのように周りの人たちに思われるのがすごく悔しかったです。今後は、クラブの安易な摘発はできないと思うし、自分と同じような人が出ないようにしてほしい」と話しました。

(中略)判決について、大阪地方検察庁の北川健太郎次席検事は、「判決内容を精査して、適切に対応する」としています。

(NHKニュース「元クラブ経営者に無罪の判決」より 2014/04/25 12:24)

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