アメリカのオバマ大統領と安倍首相は4月24日、東京・元赤坂の迎賓館で首脳会談を終えて共同記者会見を開いた。
オバマ大統領は冒頭のあいさつで、「日本の施政下にある領土は、尖閣諸島も含めて日米安全保障条約の第5条の適用対象となる」と述べた。オバマ大統領の冒頭のあいさつで話した尖閣諸島などに関する内容は以下の通り。
「コンニチハ! 安倍首相が美味しいお寿司とお酒を昨夜ふるまってくださったことを感謝いたします。20年ぶりにアメリカ大統領が国賓として招いてもらい、天皇皇后両陛下に出会えて光栄に思います。安倍首相と日本国民のおもてなしに感謝しております。アメリカは今もこれからも太平洋国家です。アメリカの安全保障と繁栄はこの地域と離すことはできません。このアジア太平洋地域において、日米同盟は礎になっています。
日本がさらに多くの世界の平和に貢献してもらうことをアメリカは歓迎しております。この沖縄を含めて米軍を強化し、地元への負担を軽減し、日米はともに、この地域の紛争に対処していきます。海洋紛争は平和的に対話を続けて対処していきたいと思います。そして基本的な原則、航行の自由、国際法の遵守を求めていきます。我々は日米安全保障に対してコミットメントしていきます。この日本の施政下にある領土、尖閣諸島も含めて日米安全保障条約の第5条の適用対象となります」
■TPPについては閣僚級協議の結果待ちに
日米の懸案事項となっていた環太平洋経済連携協定(TPP)をめぐっては「閣僚級の協議を継続していくことになった」と安倍首相が説明。首脳会談では結論を出さなかった。そのため日米の共同文書は、24日の閣僚級の協議の結果をふまえて発表する考えを示した。安倍首相は以下のように話した。
「今回の日米首脳会談を一つの節目として日米間の懸案を解決すべく、甘利経済再生担当大臣とフロマン通商代表の間で精力的かつ真摯な交渉を継続することにしました。私とオバマ大統領から、両閣僚に対し、残された作業を決着させTPP交渉全体を早期に妥結させるよう指示を出しました。24日は、この後も両閣僚で交渉が続けられます」
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