格差社会と言われる現代。家庭が裕福ならば、大学進学率は高くなるのか。住んでいる地域と進学率は関係があるのか。公開されている公のデータをもとに、収入の多さの指標となる住民税納税額と、犯罪率、大学進学率との関係をグラフにした。なお、元データも公開しているので、再利用して独自の分析を加えるのも良いだろう。
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進学率の高い地域が赤、低い地域を黄色で表現している。GeoFuseを使って作成した。
まず、大学進学率のランキングを見てみよう。トップから渋谷区、千代田区、港区までは75%を超える。下位の方では江戸川区以降が60%を割り込んでいる。
この進学率と、収入の目安となる世帯あたり住民税納税額とでグラフにしたのが以下だ。納税額が高ければ進学率も高い(またはその逆)という関係が見て取れる。両者の相関係数は0.544と比較的強い。
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次に、地域ごとの犯罪率(人口あたりの刑法犯認知件数)と進学率の関係をグラフにした。犯罪率が低い地域ほど、進学率が高まるのでは、という予測を立てていたが、実際には強い関係は見受けられない。人口が少ないため犯罪率が見かけ上高く見える千代田区を除いて計算しても相関係数は0.22となり、この数字からは犯罪率が低ければ進学率が高くなる、または進学率が高い地域は犯罪率が低くなる、とは言えない。
住民税支払額と人口あたりの刑法犯認知件数のランキングは以下のとおり。
データ出典
・東京都の区市別刑法犯発生状況(警視庁)
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