1966年の「袴田事件」で死刑が確定し、再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)が4月14日、釈放後、初めて公の場に姿を見せた。日本弁護士連合会が東京都内で開いた報告集会に出席した。袴田さんはVサインをしながら登場し、会場を沸かせた。47NEWSなどが伝えた。
支援者の拍手を浴びながら姉秀子さん(81)と共に登場した袴田さんは、右手を高く挙げてゆっくりと席へ。秀子さんが「巌がやっと帰って来た」と話すと、支援者らに何度もピースサインを示した。動じる様子はなく、マイクを向けられると「完全平和、よろしくお願いします」などとはっきりした声で話した。釈放についての発言かどうかは分からなかった。
(47NEWS「袴田さん、釈放後初めて集会に 元気な姿でピースサイン」より 2014/04/14 19:52)
袴田さんは3月、再審が認められて釈放されたあと、長年拘束され続けたことの影響に加え、軽い認知症の症状があるとして東京都内の病院に入院している。
弁護団や支援者によりますと、最近は表情も柔らかくなり、病院の外出届に自分で名前を書いて近くを散歩しているということです。
(NHKニュース「袴田さん 釈放後初めて公の場に」より 2014/04/14 19:31)
今回の再審決定に対しては検察が即時抗告をしていて、東京高等裁判所で改めて審理が行われる。
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