4月5日に行われたアフガニスタンの大統領選挙で、同国の選挙管理委員会は開票が進んでいる7割余りの州の開票率10%時点の集計結果を公表した。アブドラ元外相が首位に立っているものの、ガニ元財務相と2人で激しく競り合っている。朝日新聞デジタルなどが報じた。
選管によると、同国で2番目に多い民族タジク人系と目されているアブドラ・アブドラ元外相が得票率41.
9%で首位。元世界銀行職員で最大民族パシュトゥン人のアシュラフ・ガニ元財務相が37.6%で2位。カルザイ大統領の側近だったパシュトゥン人、ザルマイ・ラスール前外相が9.8%で続いている。
(朝日新聞デジタル「アフガニスタン大統領選、開票経過を初公表 2候補接戦」より 2014/04/13 21:16)
暫定結果は4月24日、最終結果は5月14日に発表される。大統領選は8人で争われている。いずれの候補も得票が過半数に達しない場合は、5月28日に上位2人による決選投票が行われることになる。
カルザイ大統領の任期満了に伴う今回の大統領選は、同国で初めて民主的に次の大統領を選ぶ選挙となる。2001年のタリバーン政権崩壊後では3度目の選挙となり、CNNによると、選挙人名簿には250万人の氏名が追加された。
投票日には各地で長い行列ができた。反政府武装勢力タリバーンは選挙妨害を予告した。
カブールで投票した有権者は「爆発や戦争を止めるため、優れた大統領が必要だ。子どもたちを安心して学校に通わせたい」と願いを込めた。
投票日を前にタリバーンは選挙妨害を予告。当日は厳重な警戒が敷かれたが、全土で投票所などが狙われ、内相によると約20人が死亡、少なくとも43人が負傷した。
(CNN.co.jp「アフガン大統領選の開票進む、アブドラ元外相がリード」より 2014/04/14 11:50)
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