3月8日から行方不明となっているマレーシア航空370便について、4月5日、捜索を行っている中国の巡視船がインド洋南部で周波数37.5キロヘルツの音波を探知したと中国の新華社通信が伝えた。この音波が370便からのものであるかどうかは不明だが、オーストラリア当局は、この周波数は民間航空機が搭載する飛行記録を収めたブラックボックスが発するものと同じものと述べている。
朝日新聞デジタルは、信号の探知場所について次のように伝えている。
オーストラリア・パースの西側の沖合に当たる南緯25度、東経101度の海域で、1秒間に1回の間隔で発せられる37・5キロヘルツの信号を探知したという。
マレーシア当局は3月、同機と衛星との交信記録などから、同機がインド洋南部に墜落したとの見方を発表。中国は同海域に7隻の軍艦や巡視船などを出して捜索している。
(朝日新聞デジタル「マレーシア機のブラックボックス? 中国船が音波探知か」より 2014/04/06 01:06)
ハフィントンポストUK版によると、中国の巡視船「海巡01」に同乗した新華社通信の記者が、マレーシアとオーストラリアの当局者たちが協議する前にこの情報をレポート。370便の国際捜索チームが捜索しているエリアとは異なった場所で探知された。捜索されている3つのエリアからおよそ220マイル(約350キロメートル)南に位置する。
この電子信号は1秒あたり37.5キロヘルツの特定周波数を発している。これは、他の周波数よりも目立つように飛行記録を収めるブラックボックスに割り当てられた周波数である。海中で自然に発生する音の中で、この周波数に当たるものは他にはない。
オーストラリアの合同調査チームのコーディネーションセンター局長のマーシャル・アンガス・ヒューストン前国防軍司令官は次のように述べた。
「報告されている特徴は航空機のブラックボックスと一致している。信号が探知されたエリアからおよそ90キロメートル離れた海上では多くの白い物体が観測されている。しかし、現段階ではこの信号や物体が行方不明機と関連のあるものかどうか確証は得られていない。
今夜の段階で、オーストラリア海上安全局(AMSA)の救助調整センター(RCC)と運輸安全委員会の報告によれば、行方不明機と関連付けられるものは何一つ確認できなかった。この件はオーストラリアのRCCから中国のRCCに報告され、さらに関連情報を提供するよう求めた。中国の巡視船が探知したエリアは、オーストラリア海軍の航空機が展開している場所ではないかとも考えられる」
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