安倍首相が3月31日の参院決算委員会で、国会の議場内へのiPadなどのタブレット端末の持ち込み解禁も検討すべきとの考えを示した。
安倍首相は以下の通り答弁した。
「携帯を持ち込んで、委員会と関係のない会話をしたり、メールを見たりということは明らかに委員会の権威を汚すことであり、やってはいけないということになっています。それに近い行為をしたということで注意を受けたことは、小松長官は反省しないといけない。
しかし、小松長官は国会の答弁に関わることについて、一緒にいた人の携帯のメールを紹介したという次第ですので、今後たとえばiPad等を活用した方が、議論において活性化されることがあるかもしれないと申し上げた次第であります」
現在、衆議院の議場では携帯電話やポケベルが使用禁止。参議院ではそれに加えてパソコン、ワープロ、ラジオ、録音機などに類する機器の使用が禁止されている。95〜96年に両院の議院運営委員会で定められたが、安倍首相の発言はこれに一石を投じるものになりそうだ。
東洋大学の山田肇教授は「ITを受け入れない愚かな国会」というハフィントンポストのブログで、国会の議場内のIT規制を以下のように批判していた。
民間でIT機器を持ち込んで会議を進めるのは、それを利用して最新の情報を入手しながら議論しないと、間違った判断をする恐れがあるからだ。事情は国会も同じはずだ。小松長官に謝罪させるよりも、古色蒼然としたルールを改正し、審議にITを利用するように、国会は動くべきである。
【※】国会答弁で携帯電話やiPadなどのタブレット端末の使用を解禁するべきだと思いますか?コメント欄にご意見をお寄せください。
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