トルコのエルドアン首相は27日、シリアに対する軍事攻撃の可能性をめぐる安全保障部門の政府高官による会議のもようが動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿されたことについて、「悪らつだ」などと激しく非難した。政府はユーチューブの閉鎖を命令した。
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投稿された動画は、国家情報機構のフィダン長官がダウトオール外相や軍高官らとシリアにおける軍事行動ができるかどうか話し合っている様子が録画されたもの。
ダウトオール外相はこの会議が実際に開かれたことを認めた上で、「トルコに対するサイバー攻撃が実行されている。これはわが国家と国民に対する宣戦布告だ」と語り、首相側と反対派の政治対立が激化していることを示した。
ここ数週間、ソーシャルメディアにはトルコ政府や与党関係者の行動に関する匿名の投稿が相次ぎ、その中にはエルドアン首相の汚職関与をほのめかす内容も含まれている。これに対して首相は、30日からの統一地方選で与党を敗北させようという米国在住のイスラム教指導者ギュレン師の勢力を中心とする陰謀だとしているが、ついに安全保障に関する最高レベルの話し合いまでが漏えいする事態に発展した形。
首相は「国家安全保障問題の会議までもがリークされた。これは悪らつで不誠実だ。重要な会議の動画を衆目にさらすことでいったいだれに利益を提供しようとしているのか」と述べた。
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政府当局は1週間前には、簡易投稿サイトのツイッターの国内使用を禁止する措置も発動している。[イスタンブール 27日 ロイター]
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