天皇、皇后両陛下が3月25~28日、20年ごとに社殿を一新する式年遷宮があった伊勢神宮参拝のため、三重県伊勢市を私的に訪れる。これに伴い、皇位のしるしとされる「三種の神器」の剣と璽(じ、まが玉)を持参する「剣璽(けんじ)動座」が行われることになった。剣璽が皇居外に持ち出されるのは20年ぶり。時事ドットコムなどが伝えた。
両陛下は26日、伊勢神宮の外宮と内宮を参拝する。27日に式年遷宮に関する展示施設「せんぐう館」などを視察し、28日に帰京する。
剣と璽は戦前、天皇の宿泊を伴う地方訪問には必ず携行されたが、1946年に警備上の理由などから取りやめられた。74年以降、伊勢神宮参拝に限り復活した。
(時事ドットコム「両陛下、三重県へ出発=20年ぶり剣璽携え、伊勢神宮に」より 2014/03/25 11:04)
伊勢神宮参拝のため三重県に向けて出発される天皇、皇后両陛下に従い、剣(左)と璽(じ)を手に新幹線に乗り込む侍従=25日午前、JR東京駅
今回の剣璽動座にあたり、特別態勢が組まれる。
お付きの侍従を、通常の地方訪問の2人から4人に増員。うち2人は剣と璽をそれぞれ担当し、剣璽を持ち運ぶ。名古屋駅から伊勢神宮に近い宇治山田駅(伊勢市)に向かう近鉄特急「しまかぜ」では、両陛下の隣の車両を剣璽専用にして安置。両陛下が車で移動する際も、専用車で車列とともに運ばれるという。
(略)両陛下の訪問に伴い、一般の伊勢神宮参拝は一時停止される。三重県警は4日間の日程中、伊勢署と県警本部に警衛警備実施本部を設置。中部管区警察局などから応援を得て、特別態勢で警衛にあたる。
(朝日新聞デジタル「三種の神器、20年ぶり外に 両陛下、伊勢神宮へ出発」より 2014/03/25 13:07)
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