マレーシア航空機失踪 疑いのかかる機長 着陸説も 深まる謎

3月8日、クアラルンプールから北京に向かう途中、姿を消したマレーシア航空370便。世界を巻き込んで捜索が続けられているが、未だ真相は明らかになっていない。

3月8日、クアラルンプールから北京に向かう途中、姿を消したマレーシア航空370便。世界を巻き込んで捜索が続けられているが、未だ真相は明らかになっていない。

事故、ハイジャックと様々な可能性を秘めつつ、NBCニュースによれば26カ国、58の飛行機、43の船で捜索が続けられているという。

■行方不明から10日、怪しい人物は見つからず

各国が乗客乗員全員について身元を調べているが、テロの動機を持つ人間はいないという。

8日未明に消息を絶ったマレーシア航空370便の乗客乗員239人全員の人物像について各国が集中的に行った調査では、今のところ同機の墜落あるいはハイジャックを企てる明確な政治的理由やその他の動機を持つような人物は見つかっていない。

欧米の治安当局筋と中国の当局者らが明らかにした。

(ロイター「不明マレーシア機の乗客乗員を各国が徹底調査、手掛かり見つからず」より 2014/03/18 16:24)

謎が深まる一方、疑惑の対象は機長に向けられている。理由は消息を絶った後、少なくとも6時間は飛行していたことが記録に残っているためだ。機長の自宅を家宅捜索したところ、フライトシュミレーターが見つかったこともさらにこの傾向に拍車をかけている。

通信装置が切られたマレーシア機は突然、高度を上げた後に急降下。さらにレーダーを避けるように低高度を飛んだともみられている。AP通信によると、ザハリエ氏はパソコンのモニターを3台連ね操縦室を自宅に再現していたという。シミュレーターは世界各地の地形をリアルに映し出すことが可能で、自宅で特殊な操縦訓練をしていた可能性を指摘する向きもある。

中略

マレーシア機の自動通信を衛星が最後にとらえたのは、消息を絶った約6時間40分後で、その地点は中央アジア、あるいはインド洋と推測されている。ただ、同機が中央アジアに向かったと想定した場合、各国の軍レーダーなどが察知した可能性が高い。

(MSN産経ニュース「【マレーシア機不明】ザハリエ機長がすべてを知っている!? 自宅で訓練 疑いの目 「機体はインド洋海底に」」より 2014/03/17 21:55)

ロサンゼルスの地元メディアは、消息が絶った後に飛行した距離を計算し、地図上に表示した画像をTwitterに投稿している。

■最後の更新は「了解。おやすみ」。機長の自殺説も

マレーシア政府も機長の関与を疑っており、機長または副操縦士が自殺した可能性を調査している。

マレーシアのフセイン運輸相代理は、機長や副操縦士が自殺を図った可能性についても調査を進めていることを明らかにした。

同相は、自殺説を調査しているのかとの質問に「調査はしている」が、可能性の1つにすぎないと述べた。

同機からの最後の交信は「了解。おやすみ(all right, good night)」という内容だったことが分かっている。 CEOは誰が発したとみられるかとの質問に対し「初期調査の結果から、最後に録音された音声は基本的に副操縦士のものと思われる」と述べた。

(ロイター「マレーシア機不明で操縦士自殺説も、最後の交信は副操縦士か」より 2014/03/17)

■レーダー網を避けて着陸したという異説も

機長の関与が疑われる中、CNNは元FBI捜査官の話として、レーダーを避けて地上に着陸した可能性を指摘している。

米連邦捜査局(FBI)元特別捜査官で防衛コンサルタントのジェフリー・ビーティー氏は、レーダー網を避ける飛行ルートが事前に計画されていた可能性を指摘する。アジアの山岳地帯上空をレーダーに感知されないように飛行することは「確かに可能だ」と、同氏は話す。

(CNN.co.jp「不明のマレーシア機、「レーダーかわして着陸」の可能性は? - (1/2)」より 2014/0/x)

いったいどこに消えたのか。ワシントン・ポストのウェブサイトでは、捜索対象となる海域の広さと、飛行機の大きさの比が直感的にわかるようなグラフィックを掲載し、その捜索の困難さを伝えている。GizmodoがGIFアニメに加工している。

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