マレーシア航空370便(ボーイング777―200型機、乗客乗員239人)が3月8日未明に消息を絶った問題で、マレーシアのナジブ首相は15日記者会見し、「機中の何者かが通信装置を切断した形跡がある」と述べた。同機がマレーシア半島の東海岸に到達する直前に通信機能が無効にされ、方向を変えた可能性が高いという。イギリスBBCなどが伝えた。
ナジブ首相はハイジャックについては直接的な言及は避けたが、「あらゆる可能性について調べている」と語った。
また分析の結果、同機が消息を絶った後、マレーシア軍のレーダーが捉えた機影は同便のものだと断定した。同機はカザフスタンとトルクメニスタンの国境からタイ北部にかけてか、インドネシアからインド洋南部の海域に向かった可能性があるとして、捜索の重点をこの2点に絞り込み、南シナ海での捜索を打ち切ることも明らかにした。ナジブ首相は、同機が消息を絶ってから約7時間、人工衛星の間で通信が行われていたことも指摘している。
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