アントニオ猪木氏「元気ですかっ!」 国会で再び絶叫 決まり文句に込められた想いとは

アントニオ猪木議員が再び国会で「元気ですかっ!」と絶叫した。今度は許可を得た。猪木議員はなぜ「元気ですかっ!」を続けるのか。
時事通信社

アントニオ猪木議員の「元気ですかっ!」という決まり文句が3月13日、再び国会内に響いた。

猪木氏は12日の参議院予算委員会で、「心臓に悪い方もいる」という理由から、「元気ですかっ!」の決まり文句を使うことを控えるよう、山崎力委員長から注意を受けていた。

これに対し猪木氏は、13日の参議院外交防衛委員会で「被災地で沈んでいたときに、『元気ですかっ!』という声でみんな元気になった」と述べ、「元気ですかっ!」と発言することの了承を求めた。末松信介委員長は「どうぞ」と応えた。

猪木氏はいつもどおりの大声で決まり文句を述べたあと、長時間続く委員会なので参加する議員らも疲れているだろうとねぎらったうえで、「それでも、この委員会から元気を発信しなければならない」と場を引き締めた。

猪木氏は東日本大震災の直後から東北の各地を訪問し、被災者らを勇気づけてきた。しかし訪問当初、猪木氏は「元気ですかっ!」と言って良いか迷ったという。当時の様子をシネマトゥデイが報じている。

(猪木氏は)「訪問前、“元気ですかー!”と、いつものように声をかけていいものか……」と考えていたんです。猪木は、そんな不安を最初に訪れた避難所で正直に打ち明けたという。「言っていいものかどうか迷っています、というわたしの言葉に、避難所の方が“ぜひ言って勇気づけてください”と言ってくれたんです」。その言葉を聞き、猪木は大声で「元気ですかー!」といつものように声をかけだした。

 

猪木は現在、68歳。避難所で生活しているお年寄りはみな、今から約50年前にデビューした猪木の現役時代の活躍をテレビで応援していた人たちだ。ヒーローの登場に、避難所が沸いた。子どもたちが笑顔で集まってきた。「皆さん、狭い体育館やホールに、各自が一畳程度のスペースのなか布団や毛布で生活しているんです。それでも、みんな笑顔で受け入れてくれて、逆に元気をもらった気がします」と振り返った。

 

(シネマトゥデイ『アントニオ猪木、被災地避難所で「元気ですかー!」への迷いを吐露 炸裂させた闘魂ビンタに込めた願いとは』より 2011/04/12)

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