乗客乗員239人を乗せたマレーシア航空MH370便ボーイング777が3月8日、ベトナム沖の南シナ海に墜落した可能性があるとハフィントンポストUK版が伝えている。
クアラルンプールから中国の北京に向かう予定だったMH370便は離陸からおよそ2時間後に消息を絶った。
マレーシアのセリ・ヒシャムディン運輸大臣は「あらゆる可能性を視野に入れている」と述べ、テロ攻撃の可能性も示唆した。マレーシア航空のアフマド・ジャーハリCEOも記者会見で「我々はいかなる可能性も排除しない」と述べた。
アメリカの高官はNBCの取材に対し、搭乗名簿にある2人の乗客が過去にパスポートの盗難にあっていたことが明らかになったのを受け、テロの可能性も含めて調査していると述べた。
搭乗名簿にはオーストリアの「クリスチャン・コゼル」とイタリア人の「ルイージ・マラルディ」という2人のヨーロッパからの名前が記載されていたが、それぞれの大使館によると、実際には搭乗していなかったことが明らかになった。
安否が絶望視されているMH370便は、マレーシア航空が2歳から4歳までの5人の子供を含む全員の搭乗名簿を発表した。
乗客の国籍は15カ国におよび、中国人(台湾含む)が153人、マレーシア人が38人、インドネシア人が7人、オーストラリア人が6人、アメリカ人が4人といった内訳になっている。日本人の乗客はいない模様。
3月8日午後、航空管制官からMH370便が離陸後に消息を絶ったという連絡を受け、捜索と救助のためにベトナム空軍の航空機が海上で2本の油の帯を確認した。
この2本の油の帯は、ベトナム南部の海域で2機のベトナム空軍機によって確認された。長さがそれぞれ16キロと19キロにおよび、500メートルほどの間隔がある。
ベトナム政府は声明で、消息を絶った航空機から漏れだした可能性もあるとして確認を急いでいる。
アメリカ海軍はベトナム、マレーシア、シンガポール各国の捜索隊を支援し、マレーシアからベトナムまでのタイ湾海域を広範囲で捜索している。
航空安全の専門家は、239人の乗客を乗せたマレーシア航空のパイロットが遭難信号を発信しなかったことは「極めて異例」と述べている。
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