アメリカのコーヒー好きは「スターバックス」に頼った生活をしているかもしれないが、世界には、そんな生活をしないでもすむ国々がたくさんある。世界各国のコーヒー愛好家たちが集う素晴らしい場所を紹介していこう。
ローマの「サンテウステキオ・イル・カフェ」
世界中を旅したコーヒー専門家を「完璧だ」と唸らせたのがこのカフェだ。店構えはさほど派手ではないが、そこがまたいい。
毎日6000人を超えるコーヒー好きのローマっ子たちがカフェイン補給に訪れている。エスプレッソを軽く1杯やるのがイタリア流だ。
ユネスコの無形文化遺産にもなったウィーン
ウィーンのコーヒー文化は、ユネスコの「無形文化遺産」に登録されている。
どれを注文すべきか迷った時は、アインシュペンナーを頼もう。ホイップクリームが載ったグラス入りのブラックコーヒーで、パウダーシュガーが添えられている。
ミラノの「コーヒーマシン博物館」
ミラノにある「MuMAC」(Museum of Coffee Machines in Milan:コーヒーマシン博物館)は、エスプレッソマシーンだけでなく、しゃれていてモダンで、驚きに満ちた建物が印象的だ。ミニマルアートの美術館さながらの館内では、完璧な1杯を淹れるために欠かせない驚くべきマシーンの内部構造を堪能できる。
ハワイ島の「グリーンウェル・ファーム」
ハワイ島には800近いコーヒー農園が存在し、ハワイ州で生産されるコーヒーは年間およそ3600トンにのぼる。
中でも有名な農園が、ケアラケクアにあるグリーンウェル・ファームで、19世紀から家族経営を行っている。園内を見ることができるツアーがあり、無料サンプルのおみやげもうれしい。
シアトルの「エスプレッソ・ビバーチェ」
ご存じの通り、シアトルはスターバックスが誕生した地であり、開業当時のままの店舗が今でも残っている。とはいえ、本物のコーヒーを知るシアトルっ子たちは、「エスプレッソ・ビバーチェ」に足を運ぶ。
香港
香港で注文すべき飲み物と言えば、かの有名な鴛鴦茶(ユンヨンチャー)だろう。3割がコーヒーで7割がミルクティーという飲み物だ。あまりの人気ぶりに、スターバックスも一度、フラペチーノ版を発売している。
香港は活気に満ちた都市で、茶餐廳(チャーチャーンテーン)と呼ばれる24時間オープンのカフェもたくさんある。眠らない街、香港の生活にピッタリだ。おススメはAustralia Daily Company(澳洲牛奶公司、写真)だ。
ブラジル、サントスの「コーヒー博物館」
ブラジルの社会は、1727年に仏領ギアナから入ってきたコーヒーによって一変した。サントスにあるトレーディング・ルームは、高い天井に大理石の床、窓にはステンドグラスがはめられており、博物館というより教会のようだ。そして、確かに聖なる場所でもある。1950年代まで、コーヒートレーダーたちがこの部屋に集まってコーヒー価格を決めていたからだ。現在はコーヒー博物館となり、嬉しいことにツアーもある。
コスタリカの農園「ドカ・エステート」
コスタリカは世界有数のコーヒー輸出国だ。コーヒー農園「ドカ・エステート」のツアーに参加すると、世界最古の「水力によるコーヒー豆加工工場」を見学できる。脱穀されたコーヒー豆は、熱帯の太陽のもとで乾燥される。
ニューヨーク市の「ロースティング・プラント」
ニューヨーク市はアメリカでも有数のコーヒー好きの街だ。そして、コーヒー店「ロースティング・プラント」は、この街のコーヒーへのこだわりを完璧に示している。
店舗オーナーのコーヒー豆入手先には、前述したドカ・エステートも含まれている。コーヒー豆は、ニューヨークのおしゃれな地区にある店舗の店先で自家焙煎されたのち、「Javabot」と呼ばれる近未来的なチューブに入れられる。
キューバ、ハバナの「カフェ・デ・ラ・インフュジョーネ」
キューバの暖かい南国の楽園には、有名なカフェ・クバーノ(キューバ式コーヒー)がある。ショットグラスのような入れ物にエスプレッソと砂糖、そしてこってりとしたクリームがたっぷりのっていて美味だ。
[Suzy Strutner(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
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