世界保健機関(WHO)は3月5日、1日あたりの糖分摂取量は小さじ6杯程度(25g)までにするべきだとする新しいガイドライン案を公開した。肥満や虫歯などを減らす目的で作られた。
WHOはこのガイドラインで、1日の糖分摂取量を多くても総エネルギー摂取量の10%未満であるべきだとしており、さらに、5%未満ならより効果的だとしている。これは、砂糖約25g(小さじ6杯程度)に相当するという。
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WHOは一見お菓子などには見えない加工食品にも、隠された糖分が含まれていると警告している。例えばケチャップ大さじ1杯には約4gの糖分が、炭酸ジュース1缶には40gの糖分が含まれているとしている。1缶で指針値を超える計算だ。
この案について、WHOは一般の人々から意見を募集している。集まった意見を見た上で、正式決定する見通しだ。
WHOのディレクター、フランチェスコ・ブランカ氏は、「砂糖生産メーカーなどから圧力があるかも知れないが、それに対応する準備はしっかりある」と述べている。
なお、農畜産業振興機構によると、日本人が摂取する糖分は、1日あたり平均約50gだという。
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