3月11日が、新しい記念日として制定されそうだ。
安倍首相は3月4日、東日本大震災が発生した3月11日を、政府の定める何らかの「記念日」に制定することを検討する考えを明らかにした。参議院予算委員会で、公明党の若松謙維議員の質問に答えた。NHKニュースなどが報じた。
安倍総理大臣は、東日本大震災の発生からまもなく3年となることに関連して、「大震災の試練から得た貴重な教訓を記録に残すとともに、蓄積、整理、共有して防災教育に活用するなど、各世代がしっかりと受け継ぎ、災害の絶えないわが国の防災に役立てていくことは極めて重要だ」と述べました。
そして安倍総理大臣は、3月11日を記念日にすべきではないかという指摘に対し、「復興は今なお道半ばで、まずは政府を挙げて復興に取り組みたい。そのうえで今後、長期的な観点から3月11日という日をどのように位置づけ、どのような取り組みを行っていくかは指摘を踏まえてよく検討したい」と述べました。
(NHKニュース『「3月11日を記念日に」含め検討』より 2014/03/04 14:51)
政府が定める「記念日」とは、国民が何かしらの認識・理解を深める目的で制定される。なかでも祝日は、「国民の祝日に関する法律」で「自由と平和を求めてやまない日本国民」が「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」と意味付けられている。
なお、震災に関連する記念日には、関東大震災が発生した日の「防災の日」(9月1日)や、阪神・淡路大震災が発生した日の「防災とボランティアの日」(1月17日)がある。
3月11日は何の日になるのか。インターネットでは、「記念日」という言葉に違和感があるという意見も出ているが、「防災の日」などと同様に、「防災・復興再生の日ではどうか」などのアイデアが出ている。
関連記事