ソチオリンピックは2月20日(現地時間)、フィギュアスケート女子シングルのフリープログラムが行われた。前日のショートプログラムで16位と出遅れた浅田真央が、フリーではトリプルアクセルなど6種類のジャンプに挑戦し、自己ベストを更新する142.71点で合計198.22点をマーク。6位入賞を果たした。
ショートで2位となったアデリナ・ソトニコアが、地元ロシアの大声援を受けて、高さのあるジャンプを次々と決め、ステップやスピンでも最高評価を獲得。フリーで149.95点をマーク。合計224.59で金メダルを獲得した。
2位は、キム・ヨナ(韓国)。3位はカロリーナ・コストナー(イタリア)。鈴木明子は8位入賞、村上佳菜子は12位となった。金メダル候補とされながらショートで出遅れたユリヤ・リプニツカヤ(ロシア)は5位となった。
浅田は、12番目に登場。冒頭の3回転半を成功させると、続く3回転フリップ―3回転ループも決めた。その後は、ステップでは会場の手拍子に合わせて滑り、スピードに乗った演技を魅せた。6種類の3回転にチャレンジし全ての成功。滑り終えたときには、万感の思いで目を閉じた。リンクサイドで出迎えた佐藤コーチと静かに抱き合った。
浅田は「できるって思ってやって、これが自分がやろうと思ってた構成なので良かったです。今日の朝の練習もそこまで良くなかったので、とりあえず自分のことに集中して、とりあえず滑ろうと思いました。(昨日)いろいろあったんですけど、ひとつひとつ今までも考えてきたので、今まで挑戦したこととできました。昨日の演技はとても残念で、自分もすごく悔しくて、取り返しのつかないことをしてしまったなという思いはありますが、今回のこのフリーは、しっかり自分が4年間やってきたことを、そしてたくさんの方に支えてもらったので、それの恩返しもできたのではないかなと思います。こういう五輪という大きな舞台で日本代表としてメダルという形でできなかったと思うが、自分が目指しているフリーの演技ができたので、本当に、結果としてはよくはなかったと思うが、私なりの恩返しができたと思います。ありがとうございました」と語った。
鈴木は「とにかく最後まであきらめずにできたので、まずはほっとしています。ずっと足の痛みがあったけれど、リンクに立ったときは何も感じませんでした。病気で滑れなかった時期があったので、リンクに立てただけで幸せだなと、生きているなと思いました。正直言って、ここまでの年齢で続けられると思っていなかったので、遅咲きでも頑張れるということが少しでも未来のスケーターたちに伝えられたら。ソチ五輪はとてもいい経験になったし、今後の人生に生きると思います」と話した。
村上は「SPを終えて昨日はかなり落ち込んだけど、フリーに向けて思い切ってやろうと気持ちを切り替えました。一番いい演技がしたかったが、自分では全然望んでいた演技ができなかったです。ショートもフリーも課題が残りました。五輪の舞台は自分が感じないプレッシャーを感じるものだと実感したので、世界選手権ではこの間のあなたは誰、というくらいすばらしい演技をしたい。魅せるスケーターになりたいです」と最初のオリンピックを振り返った。
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