「アベノミクスで強力な軍隊」内閣官房参与の本田悦朗氏が米紙に語る

安倍首相のブレーンを務める経済学者の本田悦朗氏が、太平洋戦争で自爆攻撃をした「神風特攻隊」を引き合いに出して、安倍首相の靖国参拝への理解を求めた
時事通信社

安倍首相のブレーンを務める経済学者の本田悦朗氏が、アベノミクスの目標の一つに、軍事力を強化して中国に対抗することがあると語っていることを報じた。アメリカの新聞「ウォール・ストリート・ジャーナル」の電子版にインタビュー記事が掲載された。

同紙は本田氏を「安倍晋三首相の経済再生計画で中心的な役割を担う顧問(内閣官房参与)だが、戦時中の話を熱く語るナショナリストでもある」と紹介した上で、以下のように書いている。

本田氏は、「アベノミクス」の背後にナショナリスト的な目標があることを隠そうとしない。同氏は、日本が力強い経済を必要としているのは、賃金上昇と生活向上のほかに、より強力な軍隊を持って中国に対峙できるようにするためだと語った。同氏は中国に「深刻な脅威を感じている」としている。

(WSJ.com「ナショナリスト本田悦朗氏がアベノミクスで目指す目標」2014/02/19 13:15)

また、このインタビューの中で、昨年12月の安倍首相の靖国参拝についても、本田氏は言及。太平洋戦争で自爆攻撃をした「神風特攻隊」を引き合いに出して理解を求めたという。

本田氏は大学教授でもあるが、その言わんとすることを強調するため神風特攻隊が米空母に体当たりするさまを頭の高さに上げた左手を落として表現した。同氏は「日本の平和と繁栄は彼らの犠牲の上にある」と、目を真っ赤にさせながら言い、「だから安倍首相は靖国へ行かなければならなかったのだ」と語った。

(WSJ.com「ナショナリスト本田悦朗氏がアベノミクスで目指す目標」2014/02/19 13:15)

ただ、このインタビュー記事について本田氏は「発言の趣旨を違えて報じている」と批判した。47NEWSによると本田氏は以下のように述べて、靖国参拝について書かれた部分について反論したという。

本田悦朗内閣官房参与は20日、安倍晋三首相の靖国神社参拝を称賛したとの米紙ウォールストリート・ジャーナルによるインタビュー記事に関し「靖国神社は日本国民にとって特別な場所という例として説明した。ああいう記事になり予想外だ」と官邸で記者団に反論した。

(47NEWS『本田参与「発言趣旨違う」と反論 米紙記事に』2014/02/20 12:13)

【※】本田悦朗氏がアベノミクスの目標の一つに、中国に対抗する軍事力を掲げたことをどのように感じましたか?コメント欄にご意見をお寄せください。

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