超有名ゆるキャラ、熊本県の「くまモン」が2月14日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、「ライバルはミッキーマウス?」と聞かれると、「ライバルは自分自身。夢は世界中の人たちに幸せを届けることだもん」と語った。
熊本県によると、くまモンは2011年3月の九州新幹線全線開業をきっかけに生まれた。現在の肩書は熊本県の「営業部長」で、20数人の部下がいるという。2011年の「ゆるキャラグランプリ」の1位を獲得し、熊本県のPRに貢献している。
日銀熊本支店の発表によると、2011年11月~2013年10月までの2年間、くまモングッズの売り上げと観光客増加による経済波及効果は1244億円、パブリシティ(広告)効果は90億円だった。「これら経済効果は、県経済への影響、費用対効果等の観点からみて、相当大きいものと評価できる」としている。
【関連記事】
■「世界でも人気が出ると思う」
質疑応答の要旨は次の通り。くまモンの通訳は、熊本県くまもとブランド推進課の成尾雅貴課長が担当した。
――国内には2000ものゆるキャラがあるとされる。ほかのキャラとの差別化のためにどういう努力をしているのか。
いつも周りのみんなを喜ばせようと思っている。みんなに幸せになってもらうことが幸せだもん。
――夢はなにか。また、ライバルはだれか。ミッキーマウス?キティーちゃん?
(首を横に振って)ライバルは自分自身。夢は「くまモン体操」を踊って世界中の人たちに幸せを届けることだもん。
――ファンクラブはあるのか。また、海外のどの国でメッセージを発信したいのか。
ファンクラブは東京、大阪そして地元熊本にある。勝手連的に地域の人たちが作っているもん。海外は、公務員という立場上、公の場で特定の国を示すのは差し控えたい。
――熊本県にはクマが生存しないと聞いた。県にたった1頭しかいなくて寂しくないか。
多くのファンの皆様や、僕を支えてくれる県職員、知事がいるので全然寂しくないもん。
会見後に記者が、昨年末のNHK紅白歌合戦に出場した感想をくまモンに尋ねると、「念願がかなってうれしかったもん」と話していた。
会見に参加していたアメリカと日本の国籍を持つフリージャーナリストの久保アンジェラ絵梨香さん(21)は、ブログに英語で記事を書き、くまモンを紹介するという。「大きくて可愛くて、日本的。これから世界でも人気が出ると思う」と話していた。
関連記事