ソチオリンピックは2月9日(現地時間)、フィギュアスケート団体のフィナーレを飾る男女シングルとアイスダンスのフリーがあった。日本は男子シングルに町田樹、女子シングルは鈴木明子が出場したが、得点は伸びず国別順位は5位で終えた。オリンピック史上初めて実施されたフィギュアスケートの団体競技は、リプニツカヤの完璧な演技が決め手となり、ロシアが今大会で地元初となる金メダルを獲得した。
【男子】
4番目の地元ロシアは3大会連続メダル獲得のプルシェンコが登場。4回転やトリプルルッツ、トリプルアクセスなどのジャンプを確実に決めたが、演技の後半で予定していたジャンプの回転数が少なくなるなどのミスもあった。それでも男子シングルフリーのトップとなる168.20点を挙げて国別でも1位に立った。
日本の町田樹は「火の鳥」の演目で登場。4回転やトリプルアクセルなどの。終盤になってもスピードの落ちない勢いのある演技を見せ、165.85点を挙げたが、プルシェンコ、レイノルズ(カナダ)に及ばず個人フリーでは3番目だった。しかしこの時点で国別のポイントでイタリアを抜き4位に浮上した。
町田は「すごく緊張して、今シーズンいちばん弱い自分が出てきた。20年間あこがれた舞台に立てて、今は本当に幸せ。ただ本気で1位を狙っていたのでとても悔しい。団体戦でメダルを取るためには僕が1位にならないといけなかったけど、申し訳なく思っています。個人戦で挽回します」と話した。
【女子】
3番目に登場した鈴木明子は「オペラ座の怪人」のテーマで登場。中盤の3回転ループでバランスを崩したが、序盤の連続ジャンプを確実に決めるなど伸びやかな滑りを見せた。持ち味の軽快なステップと合わせて観客を魅了したが得点は伸びず、112.33点はジャンプをほぼミスなく乗り切ったゴールド(アメリカ)の129.38点、マルケイ(イタリア)の112.51点を下回り、女子シングルフリーでは4位だった。この時点で国別ポイント数でもイタリアに並ばれ、国別順位も5位に下がった。
最後のロシアは、15歳の新進選手、リプニツカヤが登場。「シンドラーのリスト」に乗せ、優雅で勢いのあるスピンとミスのないジャンプで、地元の大歓声を受ける圧巻の演技。自己ベストとなる141.51点を挙げた。この時点で国別ポイントが67となり、2位カナダとの点差を11とした。アイスダンスのフリーで2位カナダが1位(10点)となっても逆転不可能となったため、ロシアの団体金メダルが確定した。
鈴木は「今まで感じたことのない特別な雰囲気の中で、フリーだけ滑るのも久々で、どう持っていけばいいのかも難しかった。こちらに来てから調子が上がらない中で踏ん張っていたかなと思うが、クリーンなジャンプがなかったので評価も上がらなかったと思うし、次に生かしていきたい。一度ここで本番の雰囲気を感じられたことは自分にとってもよかった。最初からきちんと調子を持って来られるようにしたい」と話した。
【アイスダンス】
トップを切った日本のキャシー・リードとクリス・リードは76.34点。イタリアのギニャール・ファブリ組は81.25点となり、日本は国別ポイントで5位になった。
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