タレントの「デヴィ夫人」ことデヴィ・スカルノ氏が2月7日、メールマガジンで、東京都知事選に立候補している田母神俊雄氏への投票を呼びかけた。候補者でない第三者がメールマガジンで特定候補に投票を呼びかけることについて、東京都選挙管理委員会は「一般有権者の電子メールを使った選挙運動を禁じた、公職選挙法に抵触する可能性がある」と指摘している。
デヴィ夫人は、2月7日午後1時ごろ、「【デヴィ】ネットの皆さん、「田母神としお」と書いて、必ず投票所に行ってください。」と題したメールマガジンを送信。本文の冒頭でも、田母神俊雄氏への投票を呼びかけた。
読者の皆様ごきげんよう。
今日のテーマは、
『ネットの皆さん、「田母神としお」と書いて、
必ず投票所に行ってください。』
(中略)
5万人の部下を持ち、
危機管理を自衛隊時代に経験し
統率してきた田母神氏に、
都政を東京を日本を変えていただきましょう。
私は、田母神氏しかいないと断言します。
ネットの皆さん、
必ず投票所に行って「田母神としお」
と書いて下さい!
(デヴィスカルノマガジン「【デヴィ】ネットの皆さん、「田母神としお」と書いて、必ず投票所に行ってください。」より 2014/02/07)
2013年7月の参院選からインターネットを使った選挙運動が解禁されたが、改正公職選挙法では電子メールを使っての選挙運動は候補者・政党等に限って認められ、一般有権者が行うことは禁止されている。
○ 電子メールを利用する方法による選挙運動用文書図画については、候補者・政党等に限って頒布することができるようになります(改正公職選挙法第142条の4第1項)。候補者・政党等以外の一般有権者は引き続き禁止されています。
○ 違反した者は、2年以下の禁錮又は50万円以下の罰金に処することとされており(公職選挙法第243条第1項第3号)、選挙権及び被選挙権が停止されます(公職選挙法第252条第1項・第2項)。
また、選挙運動メールの送信先には、一定の制限がある。
- あらかじめ、選挙運動用メールの送信者に送信の求め・同意を送信者に通知した人
- (選挙運動用電子メール送信者が普段から発行している)政治活動用電子メールを継続的に受信していて、選挙運動用電子メールの送信を拒否していない人
上記の人以外に選挙運動用のメールを送ることは禁止されている。
選挙運動用メールを送信できるのが、候補者・政党等に限られているのは、
- 密室性が高く、誹謗中傷やなりすましに悪用されやすいこと。
- 複雑な送信先規制等を課しているため、一般の有権者が処罰され、さらに公民権停止になる危険性が高いこと 。
- 悪質な電子メール(ウィルス等)により、有権者に過度の負担がかかるおそれがあること。
などが主な理由だ。
東京都選挙管理委員会の選挙課の担当者はハフィントンポストの取材に対し、「デヴィ夫人のケースについては把握していない」とした上で、一般有権者の選挙活動について「電子メールを使って特定の選挙で特定の候補者に投票を呼びかける行為は選挙運動にあたる。メールマガジンも、電子メールに含まれる」と話した。
デヴィ夫人は、7日に送信したもの以外でも、メールマガジンで都知事選について触れている。
田母神氏の人柄、
思いを確かめて下さい。
田母神俊雄(たもがみとしお)氏を都知事に当選させましょう!
(デヴィスカルノマガジン「【デヴィ】マスコミが教えない都知事の選び方」より 2014/01/30)
是非 皆さま、田母神氏を都知事に!!!
(デヴィスカルノマガジン「【デヴィ】田母神俊雄氏が他の3候補者と違う点」より 2014/02/04)
デヴィ夫人は、都知事選が告示された1月23日、田母神氏の応援演説にかけつけ「彼は日本のラストサムライです」と支持を呼びかけていた。
デヴィ夫人(73)が23日、東京都知事選に立候補した田母神俊雄候補(65)の応援に駆け付けた。
(中略)
「都民の命を守ってくれるのは田母神さんしかいません。中韓にいわれなき批判を受け、日本は自信を失っている。真の強さを東京から世界に発信しましょう」とラブコール。「彼は日本のラストサムライです」と、田母神コールを呼び掛けていた。
(日刊スポーツ「『平手打ちしたデヴィです』と田母神氏応援」より 2014/01/23 16:11)
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