アリクイか、それともカモノハシか? 世界最高峰の自動車レース「F1」の2014年のニューマシンが続々と発表されているが、どれも奇妙な形をしている。フェラーリやメルセデスは、ノーズの先端部が大きく垂れ下がった「カモノハシ」型。マクラーレンやウィリアムズなどは、ノーズの先端が細くとんがった「アリクイ」型になっている。日本人ドライバー、小林可夢偉が乗るケータハムも「アリクイ」型だ。
2014年のF1マシンが、珍獣ばかり集めた動物園状態になっているのには理由がある。安全性向上のための規約で、ノーズ先端部の高さが50cmから18.5cmへと、大きく引き下げられたからだ。規約通りに作って空力的に速いマシンを作ろうとすると、こんな変てこなノーズにならざるを得ない。
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ただ、こんなマシンを作ったチーム側も「今年のマシンは美しくない」と、押しなべて不評だ。2013年に総合優勝したレッドブルチームのデザイナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、PlanetF1.comのインタビューに次のように答えている。
「恥ずかしいことですが、非常に奇妙な規則のせいで、今年のF1マシンは醜く粗末なノーズを持つようにデザインせざるを得ません。私にとって、F1マシンの美学は重要です。マシンはよく見えるべきです。しかし、今年のF1マシンのオーナーの多くは、自分達のマシンを愛することができないでしょう」
(PlanetF1.com「Newey laments 'ugly and ungainly noses'」 2014/01/28)
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