アメリカの国家安全保障局(NSA)の情報収集活動などを暴露し、ロシアに亡命中の米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者は1月26日、ドイツの公共放送ARDが放送したインタビューで、「NSAは、安全保障上の目的だけでなく産業スパイとしても活動している」と証言した。NHKは次のように報じた。
ドイツの公共放送ARDは、26日、アメリカのNSA=国家安全保障局の活動の実態を告発したエドワード・スノーデン元職員の単独インタビューを放送しました。
この中でスノーデン元職員は、ドイツの大手電機メーカーの名前を挙げながら、「NSAはアメリカの国益になる情報であれば、安全保障と関係がなくても利用していた」と述べ、各国の政府や国民だけでなく、外国の企業に対してもスパイ行為を行っていたという認識を示しました。
(NHKニュース「米情報機関が外国企業にもスパイ行為」 2014/01/27/ 11:12)
スノーデン元職員はまた、身の危険を感じているとも話した。共同通信は次のように伝えている。
元職員は「米政府当局者は私を殺したいと思っている」とも述べ、身の危険を感じていると訴えた。ARDによると、元職員が昨年8月にロシア亡命後、テレビのインタビューに応じるのは初。
23日にモスクワで行われ、元職員はNSAが経済情報も収集していることに疑いの余地はないと断言した。
(47NEWS「米情報機関、産業スパイ活動も 元職員が独テレビに証言」 2014/01/27 10:11)
一方、アメリカのホルダー司法長官はアメリカNBCに対し、スノーデン元職員と「話し合う用意がある」と述べた。しかし恩赦については否定した。MSN産経ニュースが報じている。
ホルダー米司法長官は23日、NBCテレビとのインタビューで機密情報を暴露して米当局から訴追され、ロシア亡命中の中央情報局(CIA)元職員スノーデン容疑者が責任を認めれば話し合う用意があると述べた。これまでの強硬な姿勢からの軟化を示唆した。
問題解決に向けた話し合いの可能性は「排除しない」と表明。一方で、スパイ活動取締法違反容疑などで訴追した元職員の恩赦は「行き過ぎだ」と述べ否定した。
(MSN産経ニュース「スノーデン容疑者と『話し合う用意』 米司法長官、恩赦は否定 」 2014/01/24 10:28)
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