関電、今夏原発4基再稼働も 高浜原発の防潮工事前倒し
関西電力が高浜原発3、4号機(福井県)の防潮設備を3月末までに完成させる見通しとなった。防潮設備は国の原子力規制委員会による規制基準への適合審査での合格に必要とされる。関電は赤字解消のためにも完成時期を1年前倒しし、大飯原発3、4号機(同)とともに原発4基を今夏までに再稼働させたい考えだ。
関電は昨年7月、大飯3、4号機と高浜3、4号機の計4基の審査を規制委に申請。同時期に申請した九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)や玄海原発3、4号機(佐賀県)などとともに、4電力計10基の審査が進んでいる。
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このうち高浜3、4号機は、規制委の指摘を受けて津波の想定を高く見直したため、敷地内に浸水する恐れがあることから新たな防潮設備が必要だった。追加の設備は取水口側の防潮ゲート(道路側の高さ6・5メートル)と放水口側の防潮堤(高さ6メートル)。関電は2015年3月としていた完成時期を前倒しする意向を示していたが、時期は未定だった。
(朝日新聞社提供)
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