「脱原発の細川氏を『歓迎』とまで言うと、石原御大に怒られる」 維新・松井幹事長が本音漏らす

日本維新の会の松井幹事長は、都知事選で「脱原発」を掲げる細川元首相にエールを送る一方、原発維持が持論の石原共同代表が元航空幕僚長の田母神俊雄氏を支援しているため「『歓迎』とまでいうと、石原御大(おんたい)に怒られる」と本音を漏らした。
時事通信社

日本維新の会幹事長の松井一郎・大阪府知事は1月14日、東京都知事選で、「脱原発」を掲げる細川護煕元首相にエールを送る一方、原発維持が持論の石原慎太郎・共同代表が元航空幕僚長の田母神俊雄氏を支援しているため、「(細川氏を)『歓迎』とまでいうと、石原御大(おんたい)に怒られる」と本音を漏らした。大阪府庁で記者団に述べた。朝日新聞デジタルは次のように伝えている。

大阪府の松井一郎知事(日本維新の会幹事長)は14日夕、大阪府庁で記者団に「『原発フェードアウト論』をずっと言ってきた側とすれば元総理が2人も旗を振ってくれることはありがたい。頑張ってもらいたい」と述べ、細川、小泉両元首相にエールを送った。

(中略)

松井氏はこの日、「都知事選は大きな政治テーマでの判断でいい」と強調。ただ、石原氏が元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏を支援しているため、「『歓迎』まで言うと石原御大に怒られる。(維新は)自主投票だ」とも語った。

(朝日デジタル 「松井大阪知事、細川氏にエール 都知事選 脱原発を歓迎」より。 2013/01/15 00:16)

維新は2012年12月の衆院選公約で、原発について「2013年代までにフェードアウト(消えていく)」と明記したものの、原発問題をめぐり松井氏、共同代表の橋下徹大阪市長と、石原氏とでは考えに隔たりがある。維新は都知事選について自主投票としている。

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