極寒が続くアメリカ。Twitterなどでは、iPhoneがうまく動かないという訴えが見られる。
気温があまりにも低くなると、iPhoneがうまく機能しなくなるのだ。タッチパネルが反応しなくなり、バッテリーが速く消耗するほか、勝手に電源が切れてしまうこともある。
アップル社のウェブサイトには、「低温下または高温下では、一時的にバッテリーの消耗が速くなったり、デバイスの動作が変化したりする場合があります」と書かれている。デバイスが内部コンポーネントを保護するために、温度を調整しようとするためだという。
第4世代以降のiPhoneの場合、摂氏0度から35度の場所でのみ使用するよう注意書きが記載されている。摂氏0度を下回る場合には、電源を切って暖かい場所に置くことが推奨されているが、おそらくこの程度であればまだ使用できるだろう。しかし、マイナス20度以下など極端に気温が低い場所では、アップル社の指示通りに保管するのが賢明だ(同様に、気温が45度を上回る場合も特別な対処が必要になる)。
カナダ、トロントのテレビ局「グローバルニュース」では先日、iPhoneの「寒さに対する反応」を見る実験を行った。実験では同じモデルの2台のiPhoneを使い、1台を摂氏マイナス17度程度の屋外に、もう1台は屋内に置いた。30分後にバッテリーの消耗量を調べてみると、屋内に置いたiPhoneは100%から99%になっていたのに対し、屋外に置いたiPhoneは86%まで減少していた。また、屋外に置いたiPhoneを使おうとすると電源が切れてしまったという。
フィンランドのPC関連誌『MikroPC』が、15機種の携帯電話を対象に「極度の低温下における動作」をテストしたところ、最終的にすべての機種が機能しなくなったという。最初に機能がストップしたのは「iPhone 4S」で、摂氏マイナス14度で機能しなくなった。もっとも長く持ちこたえたのはサムスン製の「Galaxy II」で、マイナス35度で動作がストップしたとのことだ。
[Alexis Kleinman(English) 日本語版:兵藤説子/ガリレオ]
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