スウェーデンのUNICEF協会が、同国の広告代理店フォースマン&ボーデンフォース社の協力を得て、人々からあつく尊敬されている歴史上の人物3名が登場する豪華なキャンペーン動画を作成した。
冒頭の動画で、3人はお互いの功績を称え合い、キリストはマザー・テレサにこう声をかける。
「あなたもすごいよね、テレサ。貧しい人たちのために人生の半分を捧げたんだよね」
「私は当然のことをしたまでですよ。あなたこそ、人類のために自らを犠牲にしたじゃありませんか」
すると、くだけた雰囲気のキリストがこう返す。「まあね」
それから3人は、同席していた普通の男性に目を向ける。あなたはこの夕食会になぜ招待されたのか? と尋ねられた男性は、「UNICEFのバナー広告をクリックしたんですよ」と答えるのだ。
スウェーデンUNICEF協会の広報担当者ペトラ・ハッレブラント氏が米ハフィントン・ポストに対して語ったところによれば、気の利いたこのCMは、メディアで話題となり、UNICEFのクリスマスキャンペーンに対する個人募金が増えたという。「現代における善とは何かということ、そして、広告をクリックするだけで子どもたちの命を救えることを伝えたかったのです」
バナー広告をクリックすると、予防注射や栄養剤、毛布、蚊帳など支援物資のための募金ページへと飛ぶ。それらはUNICEFから、困っている子どもたちのもとへ届けられる仕組みだ。
CMには以下のような続きがある。食事会で自分の人生について語るシーン(「普通の男性」は、オーストラリアを旅して、パーティやサーフィンを楽しんできた経験を語っている)。また、キリストたちがインターネットの使い方を教わるシーンも登場する。
[Ron Dicker(English) 日本語版:遠藤康子/ガリレオ]
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
関連記事