日産の「ダットサン」ロシアで復活 若年層をターゲット

日産自動車は、来年4月にロシアで「ダットサン」ブランドの復活版を発表する。日産は1981年にダットサンブランドを廃止したが、40万ルーブル(1万2100ドル)を下回る価格設定で、初めて自動車を購入する若年層の取り込みを狙う。
Rob Boudon

日産自動車

日産は1981年にダットサンブランドを廃止したが、インドネシアやインド、ロシア、南アフリカなど新興国向けに復活させる方針を昨年明らかにした。

ロシアのダットサン担当ディレクター、ジェローム・セゴ氏は記者会見で、「(ロシアでは)中古車市場の有力な代替となることを目指す」と述べた。

また、販売見通しは明らかにされていないが、今年のロシア中古車販売台数はおよそ600万台になるとの見方を示した。

ロシアは中間所得層の拡大や既存車両の老朽化など、今後の自動車販売を下支えする要因がそろっているが、景気の減速を背景に今年の新車販売台数は6%減少するとみられている。調査会社オートスタットは17日、2014年の新車販売についても5%減るとの予想を明らかにした。

だがセゴ氏は、低価格車には販売増加の余地があるとみている。ロシアの新車市場の中で40万ルーブル以下の車は現在およそ70万台と、全体の約4分の1を占めているが、2017年までに90万台に伸びると予想されている。

セゴ氏はこれについて「日産として提供できる製品を持たない大きなセグメントだ」とし、「何もしないのはリスクだ」と語った。

ダットサンは、ルノー

セゴ氏によると、納入開始は来年8月から9月を予定している。

[モスクワ 17日 ロイター]

関連記事

注目記事