南アフリカのヨハネスブルクで10日、マンデラ元大統領の追悼式が開かれ、世界各国から約90人の首脳級が参列。追悼式では、オバマ米大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長が握手を交わす一幕があった。
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長年対立する両国の首脳同士の握手は極めて異例。反アパルトヘイト(人種隔離政策)闘争を率いたマンデラ氏の和解の精神を象徴する場面となった。
オバマ大統領は演壇に向かう途中、カストロ氏に手を差し伸べ、カストロ氏も笑顔で応じた。
ホワイトハウスは握手について、社交辞令だとして政策の変更を意味するものではないと説明。オバマ大統領に同行したローズ大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)は、「各国首脳とあいさつを交わしたにすぎず、実質的な話し合いなどなかった」と述べた。
1959年のキューバ革命以降で、両国首脳による握手は2000年以来。国連総会で鉢合わせた当時のクリントン大統領とフィデル・カストロ国家評議会議長が握手を交わした。
[ヨハネスブルク 10日 ロイター]
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