いよいよクリスマスシーズンが到来。「サンタクロースの仲間にはスパイもいる!? フィンたんに聞くフィンランドの伝統的なクリスマスとは」では、フィンランド大使館公式ツイッターアカウントのキャラクター、フィンたん(写真)に独占取材し、サンタクロースがフィンランド北部の山で小人たちと暮らし、フィンランドの子供たちはサンタクロースと遊べることを教えてもらった。引きつづき、日本とは違うクリスマスの過ごし方や、伝統のクリスマス料理などを聞いた。教えて、フィンたん!
——フィンランドの人たちは、どんなクリスマスを過ごすの?
フィンランド人にとってのクリスマスは、日本人にとってのお正月。メインとなるイヴの日は家族と一緒に静かに過ごし、25~26日は親戚と集まったりするよ。イヴの日にサウナに入る家庭も多いよ。クリスマスは一年で一番大切な祭日だから、サウナで心身ともに清めるんだ。
■24日は朝からサウナ、家族や親戚とクリスマスを満喫
フィンランドのクリスマスは、12月24日から26日まで。この3日間は、フィンランドの祝日となる。フィンランドの人たちはみな、家族や親戚など、大切な人たちと過ごすようだ。クリスマスの間は、街中のお店も閉まる。友人や恋人たちと集まるのは、お正月なのだという。
フィンランドでは、多くの家庭にサウナ(写真)がある。普段から週に1回ほどサウナに入っているが、24日の朝にも、体を清めるために入る人が多いようだ。
24日の朝にサウナに入る親子
——どんなクリスマスツリーを飾るの?
クリスマスツリーは、本物のもみの木を、森やマーケットで入手するんだけど、飾りつけはシンプル。家中にキャンドルも灯して、とってもきれいで幻想的なんだ。
■本物のもみの木をクリスマスツリーに
国土の70%以上が森林のフィンランド。クリスマスツリーは、本物のもみの木。フィンランドの人たちは、ツリーの飾り付けをしたり、大好きなキャンドルを家のなかにたくさん飾ったりして、クリスマスの雰囲気を演出する。このツリーは、1月6日の公現祭という祝日まで飾られるという。
——とくべつなクリスマス料理はあるの?
もちろん! 朝は大抵お米のミルク粥を食べ、夕食には塩漬けサーモンやカラフルなロソッリサラダ、人参やジャガイモ、ルダバガのキャセロールが食卓に並ぶよ。メインはクリスマスハム! 保存が効くから、3日にわたって食べ続けるんだ。
■クリスマスの定番は、朝のミルク粥と豚のハム
フィンランドのクリスマス料理は、おせち料理のようなもの。3日間は同じものを食べるという。伝統的なクリスマスの料理が多く、子供たちはちょっと苦手なんだとフィンたんは教えてくれた。
朝に食べるポリッジは、お米でできたミルク粥。アーモンドをひとつ、誰かのお皿に隠しておいて、自分のお皿にそれを見つけた人には幸運があるといわれる遊びもあるらしい。
そして、代表的なクリスマス料理は3つ。ロソッリサラダ(ビーツのサラダ)、ルタバガ(カブに似ている根菜)のキャセロール、そしてメインの塩漬けの豚肉で作るクリスマスハム(写真)だ。食前には、グロッギというホットの赤ワインを飲む。デザートは、プルーンなどが入ったクリスマスタルト。日本のようにデコレーションケーキを食べることはない。
クリスマスの伝統料理、豚肉のハム
クリスマスは、家族や親戚とともに過ごすフィンランド。本物のクリスマスツリーやキャンドルで、クリスマスを彩り、サンタクロースの登場を待つ。子供たちが夕食を食べた後に、サンタクロースは玄関から現れるという。
恋人や友人たち過ごすのが一般的な日本のクリスマスも楽しいが、ときにはフィンランドのようにクリスマスを家族と過ごすのもいいだろう。
家族や大切な人と過ごすフィンランドの伝統的なクリスマスについて、どう思いますか? あなたの声をお聞かせください。
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