ついに、クリスマスシーズンが到来! 日本でも楽しみにしている人の多いクリスマス。みなさんは、サンタクロースがフィンランドに住んでいることを知っているだろうか? そこで、Twitterでフィンランドの情報を発信しているフィンランド大使館公式Twitterアカウントのキャラクター、フィンたん(写真)を独占取材。本場のクリスマスやサンタクロースの起源について紹介してもらった。教えて、フィンたん!
——クリスマスのことをフィンランドではなんていうの? サンタクロースはどこに住んでるの?
Joulu(ようる)だよ。12月はjoulukuu(ようるくー)だから「クリスマスの月」だね。サンタクロースはjoulupukki(ようるぷっき)と言って、北部ラップランドのコルヴァトゥントゥリという山に住んでるって言われてるよ。質問きーとす(ありがとう)!
■サンタクロースはフィンランドに住んでいる!
サンタクロースは、首都ヘルシンキから北へ約1,000kmのところにある山、コルヴァトゥントゥリに住んでいるそうだ。この山の3つの頂が耳の形に似ているため、サンタクロースはこの耳から世界中の子供たちの願いを聞いているといわれている。
フィンたんによると、フィンランドでは、ようるくー(12月)の、ようる・あーっと(クリスマス・イヴ)に、ようるぷっき(サンタクロース)がやってくるのだ。
首都ヘルシンキ、クリスマスの街並み
——サンタクロースってどんな人? 仲間がいるって本当?
サンタクロースは何百歳になるのかな、歳を取っていて、子供たちのことをよくわかっている優しい人だよ。小人のトントゥ(tonttu)たちは、サンタさんの仲間なんだ。
■心優しいサンタクロース、起源は270年頃
年齢不詳のサンタクロース。サンタクロースの由来は諸説あるが、モデルは、270年頃にローマ帝国で生まれた聖ニコラウスといわれる。聖ニコラウスは、不幸な人々を助けるさまざまな奇蹟を起こしたという。貧困により身売りをしようとした娘の家の煙突に、金貨を投げ入れてその一家を助けたことが、サンタクロースの物語の始まりとされる。
——小人のトントゥは、何をしてるの?
じつは、小人のトントゥは、サンタさんの「スパイ」。子供たちが「良い子」だったか確かめにいって、サンタに報告するんだ。悪い子だったらプレゼントをもらえないから行儀よくしてないとね。
■子供たちを見張り、サンタクロースに報告する小人スパイ
なんと、サンタには「スパイ」がいるらしい。トントゥは、赤い三角のとんがった帽子をかぶった小人のこと。森や家などに住み、ふだんは私達の目につかないところで働いている。子供たちが良いことをしているか悪いことをしているかを見て、レポートを書いたり、プレゼントを用意する手伝いなどをしたりしているという。サンタさんはこっそり、子供たちが「良い子」にしているか見張っているのだ。
——どこに行けば、サンタクロースに会えるの?
北極圏に位置するロヴァニエミにはサンタクロース村があって、観光スポットにもなってるんだ。優しいサンタさんが出迎えてくれるよ。
■語学堪能のサンタクロースと、手紙を書く小人たち
北極圏にあるサンタクロース村では、陽気なサンタクロースが笑顔で迎えてくれるという。サンタさんは、フィンランド語以外の言葉で話しかけてもOK。機会があれば、日本語で話しかけてみてもいいだろう。
そして、サンタクロース村には「サンタクロース中央郵便局」があり、世界中の子供たちからサンタクロースへ手紙が届くという。その数は、この20年間で約1,250万通に上る。サンタクロースとトントゥたちが、その国の言葉で返事を書いているそうだ。日本からの手紙は、イタリア、ポーランドにつづき、世界で3番目に多いのだとか。
ロヴァニエミの幻想的な景色
——フィンたんは、サンタクロースに会ったことがある?
あるよ! フィンたんの家では、まず朝サウナに入って、それからお墓参り。早い夕食を済ませた5~6時ごろ、サンタが玄関から登場するんだ! 最初のセリフはいつも、「ここに良い子はいるかな?」
■玄関から子供たちに会いにくるサンタクロース
クリスマス・イヴの日、夕食を食べたら、子供たちは待ちに待ったサンタクロースと対面。アメリカや日本では子供が寝静まった夜に煙突から入ってくるといわれているが、フィンランドでは子供が起きている間に玄関から訪ねて来る。
子供たちはサンタクロースと話したり、サンタクロースにジングルベルなどのクリスマスソングを歌ったりして、少しの時間をともにすることができる。
——どんなプレゼントがもらえるの?
サンタがプレゼントを持ってくるのはもちろんだけど、フィンランドでは皆が交換し合うんだ。子供たちは包装紙を触ってみて、固いと喜び、やわらかいと落胆するんだけど、なんでだと思う? 固いとおもちゃを意味し、やわらかいと洋服や靴下とかだから。
フィンランドのクリスマスでは、サンタクロースだけでなく、一緒に過ごす家族や親族たちもプレゼントを贈り合う。それぞれから受け取ったプレゼントを、みんなの前で開封するのもクリスマスらしい時間のひとつ。小さい子供たちは、日用品の洋服よりも、おもちゃを喜ぶという。だからプレゼントが固いかどうかは、大事な問題なのだ。
子供たちも「○○が欲しい」とリクエストをすることはあまりなく、サンタクロースや親や親戚たちは、それぞれの相手を喜ばせようとしてこっそり準備するらしい。プレゼントの中身は、子供の場合はおもちゃ、お菓子、服など。大人の男性には、本や靴下、下着などが贈られるという。
——フィンたんは誰とクリスマスを過ごすの?
クリスマスは、姉の「フィンたま」とか家族と一緒にゆっくり過ごすよ。どんなプレゼントがもらえるのか、今から楽しみ。では皆さん、Hyvää Joulua! (ひゅゔぁー ようるあ)メリークリスマス!
■赤いサンタクロースに秘められた謎
フィンたんによれば、フィンランドのサンタクロースは、もともとグレーや緑色、茶色の服を着ていたという。どうして、サンタクロースは、赤い服を着るようになったのだろうか? じつは、赤い服を着たサンタクロースが一般的になったのは、1931年に起こったある出来事がきっかけだといわれている。その出来事とはなんだろうか?
【答え】サンタの写真をクリック!
[PR:日本コカ・コーラ株式会社]
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
関連記事