スズキの鈴木修会長兼社長が、軽自動車のことを「貧乏人の車」と発言した。11月20日に「第43回東京モーターショー」会場で、鈴木会長が語った話として、時事ドットコムが報じている。
(鈴木会長は)ダイハツ工業とホンダが出展したスポーツタイプの軽自動車については、「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない」と消極的な姿勢を示した。
(時事ドットコム「流行語大賞は「弱い者いじめ」=鈴木修スズキ会長兼社長、軽自動車増税案を批判」より 2013/11/20 13:31)
ダイハツとホンダは今回のモーターショーで、それぞれスポーツカータイプの軽自動車を発表している。ダイハツ「KOPEN(コペン)」、ホンダ「S660」ともに2人乗りのオープンカーで、2014年の市販化を目指して開発されている。
対するスズキは19日、ガソリン車でトップとなる、1リットルあたり35キロメートルという低燃費を実現した軽自動車「アルトエコ」の販売を発表。プレスカンファレンスで登壇した本田治副社長は、同社の開発姿勢について次のように話している。
「スズキは毎日の生活に、車がなくてはならない世界中の人々のために、価値ある商品としてのスズキの車をお届けしてまいります。お買い求めやすい車、毎日使いやすいコンパクトサイズの車、そして、車のある生活に喜びを感じる商品としての車、これらをお届けしてまいります」
(YouTube「2013 43rd Tokyo Motor Show Suzuki プレスコンファレンス:スズキ press conference」より。2013/11/19)
なお、鈴木会長は、総務省が検討している軽自動車税の増税案にも触れ、「流行語大賞は『弱い者いじめ』にしよう」と皮肉っていた。
鈴木会長の発言にネットからは、「自動車会社のトップとして、言ってはいけないのではないか」という指摘もあるが、「間違いではない」「代弁してくれている」などの意見も出ている。
鈴木会長の発言をあなたはどう思いますか。ご意見をお寄せ下さい。
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